神様大図鑑

あまてる物語に登場するいろんな神様を紹介します♪


「※」の項では、あまてる物語を描く際に用いた裏話や、神話の
説明などを書いています。

↓神様の名前をクリックすると、めあての神様の情報が読めます。

天照大神

モイライ三姉妹

ビーナス

イカロス

天宇受賣命

アポロン

天太玉命

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天照大神

「イザナギ」が「イザナミ」の居る黄泉の国から生きて帰ってきた時、
黄泉の汚れを洗い流した際に、左目を洗ったときに生まれた
女神だと言われています。
このとき右目から生まれたのが「ツクヨミ」、
鼻から生まれたのが「スサノオ」という神様で、
この3人を「古事記」では三貴子と呼んでいます。
このとき「イザナギ」は「天照大神」に
天界の国「高天原」を治めるように指示したといわれます。

※ひろべえ万画夜話内でのアマテラスは、1998年作品「親から子へ」に
登場する「女神シルク」が悪魔ゾルゲイマを倒した後に生んだ子という事に
なっていて、シルクが最後に見た新たな地球を見守る神様になっています。
初登場作品「
藤姫偃息図衆U

 

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モイライ三姉妹

  クロト    ラケシス   アトロポス

人間の生死や運命を司る運命の糸を紡ぎ、割り当て、断ち切る女神。
自らの糸巻き棒で糸を紡ぐ長女「クロト」、個々の人間の運命を
割り当てる次女「ラケシス」、そして、手に持ったハサミで人間に
割り当てられた運命の糸を断ち切り寿命を与える三女「アトロポス」。
運命の糸が導く運命にはたとえ神々でも抗う事ができないと
言われ、天界の王「ゼウス」でさえ、例外ではないと、
ギリシア神話では語られています。

※実際のギリシア神話では、モイライ三姉妹は醜い老婆らしいのですが、
あまてる物語では、若い3人娘にしてみました。
人間の運命がおかしくなると言いますが、人間には彼女たちが割り当てた
運命の輪を時に断ち切る力もあるんじゃないかと思います。

あまてる物語に登場する彼女たちの過去は、女神学校を卒業して、初めの頃は
真面目に運命の糸を紡ぐ仕事をやってたらしいのですが、
やがて、自分たちの紡いでいる糸が自分たちの長「ゼウス」の運命さえも
決めてしまう事が出来る事を知ってしまい、「ゼウス」は慌てて「クロト」を愛人にします。
しかし、運命の糸はクロト自身の髪の毛から作り出されたものであり、年々自分の
髪が薄くなっていく事に嫌気が指した彼女は、酒びたりの毎日を送るようになる…。
やがて、ラケシスとアトロポスも仕事をほっぽり出してしまう…。
「あまてる」はその現場を目撃してしまうのだ…。
実は彼女たちも、その仕事の重責さゆえに、自身の運命もまた翻弄されていたのかもしれない…。

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ビーナス

ローマ神話で「ウェヌス」と呼ばれる愛と美を司る女神。
もともと菜園を司る女神だったのですが、
ギリシア神話の「アフロディテ」と後に同一の女神として
語られるようになり、愛と美の女神として広く知られるようになった。

※「親から子へ」に登場した「女神シルク」の母親であり、同時に彼女が一番憧れる女神で、
他の女神たちの良き理解者であり、教育者でもあります。

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イカロス

ギリシア神話に登場する人物の一人。
伝説の大工「ダイダロス」と「ナウクラテ」の息子。
ダイダロスとイカロスの親子はある日、
クレタ島のミノス王の不興を買ってしまい、迷宮に幽閉されてしまう。
二人はロウで鳥の羽根を固めて翼を作って、
空を飛んで脱出したのですが、調子に乗ったイカロスは
ダイダロスの警告を忘れて高く飛びすぎて、
太陽の熱でロウが溶けてしまい、海に落ちて死んだ。
その海を今でも「イカリア」という。

※あまてる物語に登場するイカロスは、ギリシア神話原典より、イカロスの翼を題材に
歌った1975年の「勇気一つを友にして」の歌詞に登場するイカロスを
モデルにしています。
「勇気一つを友にして」では、イカロスは太陽を目指して飛んで、その勇気はやがて、
現代まで受け継がれ、飛行機や飛行船などを生んだ人類の空への夢や憧れを
肯定して歌っているかのようですが、原典を知ってしまうと
「ほ〜!!こら、ビックリ!!なんじゃこりゃあ!!」
どっかのお国の言葉では「イーカリアン」という、『自惚れ』という意味の言葉まであるそうな。
語源はもちろん「イカロス」です。

う〜ん、世の中こんなのいっぱいあるねぇ……。

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天宇受賣命(アメノウズメノミコト)

日本神話に登場する芸能の女神。
「アマテラス」の岩戸隠れの話に登場し、「オモイカネ」という
神様の発案で行われた儀式で、裸になって舞いを踊った。
「あなたより尊い神が生まれた!!」と叫び、他の神々の笑いを
誘った事から「アマテラス」が岩戸から顔を出し、その隙を突いて、
「アメノタヂカラヲノミコト」が「アマテラス」を岩戸から
引っ張り出したと言われています。

※あまてる物語での彼女は、天太玉命(アメノフトダマノミコト)の元カノという事になってます…。
お話の都合上、そうした方が話がつなげやすかったのですが、
実際は多分、違ったと思います……。

しっかしまあ、いくら元カノにでも、いきなりスッポンポンになってくれ!!はないよなぁ…。

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アポロン

ギリシア神話に登場する太陽の神。オリンポス十二神の
一人で、古代ギリシアでは理想の青年像と考えられていた。
もとは予言と牧畜、弓矢や竪琴の神だったそうですが、後にヘリオスと
混同されて太陽神になったといわれる。
理知的で知性的な性格の反面、人間を疫病で殺して楽しんだり、
音楽の腕を競う賭けで、相手を生きたまま皮を剥いで殺すなど、
残虐な面も持ち合わせていたと言われる。

※あまてる物語では名前しか登場しません。
天照大神と同じく、アポロンもまた太陽の神なので、
この物語では「アマテラス」が自身の後継者として、次代の太陽神に
選んだという設定にしています。
もともと、世界中の神話も、現在まとめられている形で
最初からあったわけではなくて、ずっと昔に色んな国や民族の争いがある中で、
交じり合ったり、伝えられていったりして、新たな神話が登場したり
取り込まれたりしながら紡がれていったのであって、日本の神話と
ギリシアの神話に共通性が見出せる部分があったり、似たりよったりの
部分があるのも不思議ではないのかもしれませんね。
おもしろいものです

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天太玉命(アメノフトダマノミコト)

「アマテラス」が天岩戸に隠れた折、「オモイカネ」が考えた策が
果たして効を成すかどうか、「アメノコヤネ」という神様と一緒に
太占(ふとまた)で占った男神。
天孫降臨の際に「ニニギ」に従って天を降りるように命じられ、

五伴緒の一人として随伴した。
後に、「アメノコヤネ」と共に「天照大神」を祭る「伊勢神宮」の
守護神になったといわれる。

※その昔、神々が葦原中国(日本国土)を平定するために高天原より、高天原と黄泉の国の
中間にある中津国(日本)へ降り立った時、「天太玉命」は醜い翁の姿で
伏見「久米(くめ)の里」を訪れたと言われる。
彼が植えた五穀の種で里は潤い、また彼が植えた白菊を彼が振るうと、
たちまち清水が湧き出したと伝えられ、里の人たちはたいそう喜び、翁を祭る宮居を建てた。
その建造中、突然空から金の札が幾枚も降り注ぎ、その金札には
「我は『天照大神』より遣わされた『天太玉命』なり。長く伏見の地に住みて、国土を守らん。」
と書かれていたという。

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