ギミック!

ぬいぐるみにさらわれた!!前代未聞の珍事が今、巻き起こる!!

1991年、サンソフトから発売されたファミコン用のアクションゲームです。これも「いっき」や「アトランチスの謎」等の迷作を連発してきたサンソフトの
ゲームだけになかなかイカれた内容に仕上がっています。そのイカれた内容は後で画像を交えながらお話するとして、このゲーム、見た目とは
裏腹の高難度を誇ってました。ゆめたろうという、異次元の生物がぬいぐるみにさらわれた女の子を助けに行くという変わったストーリーで物語は
始まり、星を呼び出し投げつけるという変わった武器で迫り来るぬいぐるみたちを打ち倒し、女の子を助けに行きます。
苦労の末、ぬいぐるみの頭領の魔道士を打ち倒すものの、肝心の女の子を助けるのを忘れていたという、妙なカウンターの効いたエンディングで
物語は幕を下ろします。独特の操作感で、慣れが必要でしたが、結構面白いアクションゲームに仕上がっています。

 

このゲーム、ドラクエのスライムやマリオのクリボーのようにアイドル的存在のザコキャラが登場します。その名もおはぎ!!
単なる歩くおはぎからプロペラで空を飛ぶおはぎ、突然変異したかのような巨大おはぎ、ゴンドラに乗ってやたらとレーザーを降り注ぐおはぎ、
果てはアマゾンの奥地に潜む原住民のようなおはぎまで登場して、そのバリエーションたるや、ドラクエのスライムに一歩もひけを取りません。
なんせ海賊船の旗のマークまでおはぎが描かれてるほどのおはぎワールドですし。
サンソフトはこの「おはぎ」というキャラクターでこのゲームを有名ゲームにしようと企んでいたのではないか?という勘ぐりまで入れてしまいます。
このゲームに登場する敵キャラは全て、女の子の持っていたぬいぐるみという設定があるので、この女の子は一体、何個のおはぎのぬいぐるみを
持ってたんでしょう?また、「たまごっち」のように、この世界では「おはぎ」は一大ブームを巻き起こしていたのでしょうか?う〜ん、気になる・・・。

 

なんだ!!この巨大タマゴから何が生まれようとしているのか!!?

生まれてきたのはドラクエの「おおにわとり」もビックリの巨大ヒヨコでした!しかも口から異様な数の爆弾を吐き出します。しかも見た目とは裏腹に
こいつマジで強いです!!こんな訳の分からないぬいぐるみを数え切れないくらい持っていた女の子って一体・・・。

 

地球に生きる生き物は皆友達!!最初は火を吹いてゆめたろうを拒んできた首長竜さんも、ゆめたろうとの熱い(?)戦いのうちに友情が芽生え、
その背に乗ることを許してくれます。海を渡った先には一体、何が待ち構えているのか!?

 オマケ:右の画像でフラフラ飛んでいるプテラノドンはなんと「プテラノおはぎ」という名前です。これ、おはぎか!?と突っ込みたくなりますが、
ドラクエモンスターズにも「スノーム」や「リーファ」といったどう見てもスライムに見えない輩もいるので、許容範囲になるんでしょう。たぶん・・。

ステージも3面まで来ると、かなりバラエティに富んできます。しかし、これは富み過ぎでしょう・・。
なんと豊かな森の地底には腐海が広がっていました・・。風の谷のナウシカを彷彿とさせますが、
事態はこれだけでは終わりません。なんか巨大な虫のような生物までゆめたろうに向かって飛んできま
す。その名も
ウシアブ!!

もうナウシカのファンなら涙モンの凝りようです。
という事は腐海のそこで待ち受けている者は・・!?
期待が高まる瞬間です。

 

 

 

 

 

 

腐海の深部で待ち受けていたのは「やどカマ」という巨大ビームを吐くヤドカリのような生命体でした。
う〜ん、残念!!

ここまで妙な事に凝りまくっていたのだからせめて最後もこのくらい頑張ってほしかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよストーリーも佳境を迎えるステージ5のボスのもとまでやってきました。前述のレーザーを
異常に放射するゴンドラおはぎを打ち倒すと、何やら怪しげな助っ人が登場します。
ロ、ロボット!?なんとぬいぐるみじゃありません!!しかもホーミングミサイルやら5方向ビームを巧みに
操り、かなりの強敵です。ゴンドラに乗ってレーザーをぶちかましてくるおはぎといい、爆弾を吐き出す
ヒヨコといい、さらわれた女の子の趣味がますます分からなくなってきます・・。
さらにこのロボットを辛くも打ち倒すと・・、

 

 

 

 

 

 

 

なんと、ゴンドラに乗ったおはぎまで爆発しだしました!!なんかもう、訳が分かりません!!

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ最終面であるステージ6のボスの間までやってきました!!ロックマン2のように、音楽が
一切流れない演出が、ラスボスの未知数の力を表現してるかのようです。
こいつはこちらの攻撃を無効化するシャボン玉を飛ばしながら、数々の魔法を連発する強敵ですが、
よく見ると、動きに一定のパターンがあるのが分かってきます。空をフワフワ飛んでいるので、なかなか
攻撃が当てづらいですが、シャボンをわざとくらうと、地上に降りてきて体当たり攻撃を仕掛けてくる
習性があるので、それを逆手に取ると倒しやすいはずです。ただ、多少慣れを必要とします。
こいつを倒すと例の感動(?)のエンディングですが、それはご自身の手で見てください。

 

 

 

 

 

 

 

最後にオープニングを紹介しようと思います。このゲームは異次元からやって来たゆめたろうが、
デパートのぬいぐるみ置き場に隠れていたら、女の子のお父さんがぬいぐるみと間違えて
ゆめたろうをデパートで買ってしまい、ゆめたろうも仕方なく、ぬいぐるみのフリをするしかなく、
女の子の誕生日プレゼントとして、女の子の家にやって来る事になってしまいます。

 

オマケ:見た限りでは普通の女の子です。何故、あんな殺人まがいのぬいぐるみばかり
持ち合わせているのかマジで理解に苦しみます。ウシアブやらプラモやら、なんでも持ってるんですね。
うちの妹じゃあるまいに・・。

 

 

 

 

 

女の子はこの「ゆめたろう」を心底気に入り、次第にゆめたろうしか可愛がらなくなっていきます。可愛がられなくなったぬいぐるみたちは
ゆめたろうに嫉妬し、ついにある晩、床に就いている女の子を異次元に連れ去ってしまいます。ぬいぐるみたちが奏でる現代の百鬼夜行です。
バイオハザード並みの怖さがここにあります。(!?)

一人残されたゆめたろうは、女の子を助け出すため、異次元世界へ旅立つのでした。

おわり

 

 

ギミック!裏技

 サウンドテスト

タイトル画面でセレクトを押しながらスタートを押すと、サウンドテストの画面になります。

 

ちなみにこのゲームは2002年にPSで発売された「メモリアルシリーズ サンソフトVOL.6」にもバトルフォーミュラというゲームと共に収録
されています。

 

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