カイの冒険

棺桶屋が大繁盛!!ちょっと変なアクションゲーム

1987年、ファミコンでナムコより発売されたあのドルアーガの塔の以前の話を描いたゲームです。女神イシターに選ばれた巫女カイが、不思議な
ティアラを授かり、飛行能力を得て、魔王ドルアーガの潜む塔へ単身乗り込むのですが、なんと魔物がうじゃうじゃいる塔の中へ武器も持たずに
入っていきます。ドルアーガのように、宝箱は複雑なコマンドを入れなくても、このゲームでははじめから宝箱は画面に表示されています。
しかし、武器を持っていないので敵は全部避けて行くしかありません。もし、どうしても避けられない敵がいたら、体当たりをぶちかまして死ぬしか
ありません。しかし再スタートしたとき、カイが体当たりをぶちかました敵も天に召されていなくなっているので、そうやって半ばゴリ押しで60階を
目指します。このシステムについては作中でも、時々現れるイシターが裏面で、「このゲーム、棺桶屋が儲かって仕方ないらしいんだけど、どうして
なんでしょうね、カイ?」と洒落にならない突込みを入れてくるほどです。
ダッシュしたらすぐ止まれない、しゃがむには、天井に頭をぶつけないといけない、カイの空を飛ぶアルゴリズムがおかしいなど、色んな意味で
独特の雰囲気をかもし出しています。しかもそれらの動作を結構熟知しないとクリア出来ないステージが続出します。
しかし、ワープという便利なアイテムもあり、最初の1面からいきなりこのアイテムが用意されていて、このワープで行ける面の宝箱には必ずワープの
入った宝箱があったので、表面の60階までは比較的簡単にクリアできます。しかし、これ以降の100面まで用意されている裏面は表面にいなかった
ザコ敵が多数配置されていて、しかも逆ワープまで用意されている極悪ステージがこれでもかというくらい続きます。しかしこの裏面、ディグダグの
プーカや、ホイミスライムもどきの敵が出てきたりして、当時のゲームファンならニヤリと来るものもありましたが・・。
しかし、石に変えてくるバジリスクにはマジでイライラさせられました。あと、当時のゲームにしては珍しいバッドエンディングで終わるストーリーでした
苦労してクリアしたのに、どよどよした曲と共にスタッフロールが流れるので、かなり印象の強いソフトです。
ちなみに1994年にスーファミでドルアーガ最終作「ザ・ブルークリスタルロッド」というのもありました。これはなんとエンディングが60個近くある
ビックリゲームでした。あとは、アーケードで発表され、PSで1996年に発売された「ナムコミュージアムVol,4」に収録されていた「イシターの復活」も
あります。

 

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