カラテカ

オスっ、オラ「カラテカ」!いっちょやってみっか!!

1985年にファミコンで発売された一風変わったアクションゲームです。1対1で敵と対決していくゲーム性は後の「ストリートファイター」や「餓狼伝説」を
先取りしてたと言っちゃうと褒めすぎだろうな・・。これは知る人ぞ知る、伝説のクソゲーと名高いゲームです。とある村を襲い、マリコ姫を連れ去った
アクマ将軍を倒すため、カラテカ(主人公の名前)が立ち向かいます。途中、アクマ将軍が刺客を差し向けてくるデモシーンがあったり、行く手を阻む
ギロチンが仕掛けてあったり、敵も同じ武道を愛する者、正々堂々礼をしたりと妙にリアリティが込められているので結構力を入れて制作された
ゲームのような気がするんだけど、何故伝説のクソゲーと呼ばれてしまうのか・・。以下画像を交えて検証してみたいと思います。

崖から落ちた!!いきなりゲームオーバー!!

 

これはすごい!!スタート地点から一つも画面を動かさなくても簡単にゲームオーバーになれます!!
スタートの立ち位置から後ろにちょっと下がるだけ!!楽勝!!これだけでゲームオーバーです!!
これは初めてやった時、爆笑しました!このゲーム、他にも構えのポーズを取らないと、敵に1発
どつかれただけで即死です。最初、これが分からず死んだ人もこの日本に相当数いたのではないかと
思われます。

 

 

 

 

 

 

敵とて同じ武道を志す同志。ただ、進むべき道が違っただけの事!
「オスッ!一つよろしくお願いします!!」
敵とて紳士たる心は持っている模様。しかし敵は何故、どいつもこいつも妙なデザインの
重そうなヘルメットをかぶっているのだろう?
このゲームの七不思議のひとつです。
このゲーム、どうもある程度やり方がつかめると簡単に敵が倒せます。敵が連続キックを繰り出し
終わった後、一瞬スキが出来るので、そこをついてこちらが蹴りなりパンチなりを入れるとヒットさせ
やすく、どんな敵もこれであっさり勝っていけます。ただゲーム後半になると、敵のライフが異様に
高くなり、なおかつしばらく攻撃を入れないとどんどん敵の体力が回復していきます。(こっちもですが。)
それゆえに1匹の敵を倒すのに単調な時間がかかりすぎるのと、ゲームオーバーになったらまた
初めからというゲームシステムがこのゲームを面白くなくしてるような気がします。
この代わり映えのしない敵キャラたちをもう少しなんとか出来なかったのだろうか?
ピンクの道着を着たヤツを見た時はさすがに敵の美的センスを疑いたくなりました。

 

 

 

「行けっ、我がしもべよ!!」
「ラジャー!!」

アクマ将軍の指令を受け、次々に襲い来る謎のヘルメット空手集団。
どいつもこいつも武道のなんたるかをわきまえる紳士揃い。
しかし当の親玉のアクマ将軍は部屋の入り口で待ち伏せをしている卑怯者。
何も知らずにマリコの部屋に入るといきなり蹴飛ばされて即死亡。
20分近くかけてここまで来たのにたったそれだけで今までの単純作業の苦労は水の泡。
さすがに温厚な僕でもこればかりはコントローラーをテレビに投げつけたくなりました。
理不尽すぎるぜ、おいよ〜・・。

 

 

 

 

 

 

アクマ将軍に指令を受けた手下達は皆わざわざボスの部屋から駆け足でカラテカのもとまで
出張してきてくれます。こっちが行かなくても向こうからわざわざ来てくれます。わざわざこの
演出に挿入デモも入ります。すごい映画的な作りをしてるのはひしひしと感じますが、
このどうでもいい演出をもっとゲーム性に活かすことは出来なかったのだろうか・・。

 

 

 

 

 

 

 

ついにやって来た悪の総大将「アクマ将軍」の部屋!しかしここにはアクマ将軍はいません。
もちろん留守でも逃げたわけでもありません。隣のマリコの部屋でひたすら蹴りを連打して待ち構えて
ます。この部屋で構えのポーズを取ってマリコの部屋に入らないと即ゲームオーバーになります。
しかし、これさえしのいでしまえばアクマ将軍自体の強さはここに来るまでの手下達とそれほど変わり
ありません。ただ、連続蹴りの後にやたらとパンチを連打する事があるくらい・・。
しかし、鳥やギロチンのようなワナを仕掛けてるくらいなら仮面ライダーのショッカーのように集団で
かかっていけばいいのに何故こいつらはそれをやらなかったんだろう?礼儀を重んじる集団かと
思えばギロチンを仕掛けていたり、当の将軍様ご自身が人質の部屋で待ち伏せをしてる辺りから
見ればどうも器の小さな集団のようです。滅ぼされた村の人たちはさぞかし無念でしょう・・。

 

 

 

 

 

 

最後に

ファミ通で連載されてる「みずしな 孝之」のいい電子でもレトロゲームを扱ってる話の時に
このカラテカが登場しました。どのゲームも懐かしそうに楽しんで描いておられましたが
カラテカにだけは

もとい「カラテカ」だけは許せませんでした。

と熱く激昂しておられました・・。

このゲームはアイデアはそこそこ凝ってると思いますが、構えとダッシュのポーズを間違うだけで簡単に
殺されてしまう事と、代わり映えのしない敵キャラが致命的な欠点になっているんでしょう・・。
ちなみにギロチンは誰でも一回は詰まると思いますが、あれは構えのポーズでギロチンの半歩ほど前
まで歩き、そこで一度構えを解いてダッシュするとギロチンが自分の目の前で落ちます。あとはギロチン
が自分の頭の高さを越えたと同時に走り抜けると、案外簡単に抜けられます。

 

 

カラテカ裏技

無敵になれる
最初の敵を倒して2本の柱のあるところまで来たら柱の根元に後ろ足を合わせてAかBボタンを押したまま敵に倒される。

 

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