魂斗羅

魂斗羅とは熱い斗魂とゲリラ戦術を合わせ持つ最強の闘士の呼称である!!

1988年、コナミから発売されたアクションゲームです。1986年に発表されたアーケードの同タイトルの移植作品で、ファミコン版はアーケードよりも
演出部分の表現が高く、今でも巷では絶賛されています。このゲームはビルとランスという二人の海兵隊員が単身、エイリアンの巣食うガルガ諸島
に潜入し、エイリアンの基地を壊滅させるというストーリーで構成されていますが、このゲームはまた着想がまとまるまでの逸話が面白かった。
1986年、巨大な鉄砲も持った上半身裸の男が単身敵基地へ乗り込み、これを撃滅させるといった内容の映画「コマンドー」やランボー 怒りの脱出
が流行り、この作品もその時流に乗って、コンセプトが作られたそうです。なんといっても、主人公のビルとランスは両映画の主役を務めた
アーノルド・シュワルツネッガーとシルベスタ・スタローンの影響を間違いなく受けており、(というか、そのまんま。)さらにこの時、魂斗羅スタッフは
全員、映画「エイリアン2」を観に行ったそうで、コマンドーやランボーの世界観にエイリアンの世界観を付け足したものすごいアクションゲームが
出来上がってしまう事になったそうです。実際、このゲーム、アクションゲームとしてのレベルは非常に高く、ステージをクリアするごとに、ビルと
ランスがでっかいトランシーバーで味方の兵と通信のやり取りをしているムービーも入っていて、なんか、すごく圧倒される出来でした。
初代作にして、弾を撃ちまくる快感、当時溢れていた他のゲームとは一線を臥す独特の世界観は、今日にも引き継がれる事になっていきました。

ちなみにこの魂斗羅の舞台は西暦2633年というとんでもない超未来ですが、そのわりにジャングルで白兵戦をやってたり、ビルとランスがやけに
でっかいトランシーバーを持っていたりと、突っ込みどころは初代作から満載しています。ちなみに制作スタッフもこれはおかしいと思ってたのか、
海外版ではエイリアンを地球に運んできた隕石が地球に落下した年代が1957年に直されてたそうです。魂斗羅出動もその30年後の1987年
だったそうな・・。ちなみに隕石も日本版だとニュージーランド沖のガルガ諸島に落ちてくるんですが、海外版では何故かマヤ文明の古代遺跡に
落下し、古代遺跡を根城にしているエイリアンを倒しに行くという展開だったそうな・・。他にも海外には日本では発売されていない無数の未知なる
魂斗羅が数多くあるようです。

 

SUPER魂斗羅

あの熱い2人が帰ってきた!!

1990年、2年ぶりにファミコンで魂斗羅が帰ってきました!!1988年に発表されたアーケード版にさらにファミコンオリジナルの追加ステージと、
ファミコンオリジナルのラスボス「陰獣キムコウ」を付け加え、豪華な出来に仕上がってました。ゲームの基本的なルールや相変わらずの激ムズ
アクションである事には変わりないものの、前作にあった映画的な演出がなくなった事や、グラフィックが前作の方が明らかにきれいだったという
点だけが、残念でした。しかしそれらアーケード版から明らかにパワーダウンしてしまった部分を新たなアイデアやビックリするような仕掛けで
補完している点はさすがだと思ってしまう。このゲーム発売後から1年後の1991年に「コントラ」というタイトルでゲームボーイ版でもこのシリーズは
発売されました。こちらの内容は、1作目の「魂斗羅」と、2作目の「SUPER魂斗羅」のいい部分を合わせ足した感じの内容のゲームでした。

 

魂斗羅スピリッツ

SFXの機能を200%以上引き出した究極のソフト!!(当時、パッケージより)

1992年、ついに魂斗羅シリーズもスーパーファミコンに舞台を移しました。もはやファミコンの表現力ではあの壮絶なエイリアンとの戦いは表現の
限界も来ていただろうし、当然の選択だったと思います。このゲームは長い間続いた人類とエイリアンの戦いにいちおうの終止符がつきます。
次々に現れる歴代シリーズのラスボス達がそれを表現していたとも思います。スーファミになった事で、もともと派手なアクションゲームだったのが、
一層磨きがかかり、でっかい拳銃を二丁平気で撃ちまくったり、飛んでくるミサイルを片手でつかまりながら渡り歩いて敵艦を撃ち落としたりは当たり
前!!ハリウッド映画顔負けの演出が次から次へと飛び交います。特にミサイル渡りは魂斗羅を知ってる人なら伝説になっています。
その後、1994年にゲームボーイでこの作品が移植されましたが、残念ながら出来はもう一つでした。明らかにスーファミより性能の劣るゲームボーイ
では当然だったともいえますが・・。同じ年にメガドライブでも「魂斗羅ザ・ハードコア」が発売されましたが、これは僕はやった事がないのでここでは
なんともいえません・・。1994年のこの2つの作品を最後に、魂斗羅シリーズはその後、8年間、シリーズが発売される事はありませんでした・・。
ちなみにこの魂斗羅スピリッツは2002年にゲームボーイアドバンスで「魂斗羅ハードスピリッツ」というタイトルでも発売されました。例のミサイル渡り
も健在していましたが、ボムと二丁拳銃のシステムははカットされていて、特徴的だったトップビュー画面の2面と5面も削除され、その2つの面の代
わりに魂斗羅ザ・ハードコアの7面と11面が入ってました。だからハードスピリッツというタイトルなんだと思います・・。
ゲームボーイ版の移植の時よりよく出来てるものの、やはり爽快感においてはスーファミの方がアドバンス版よりも一歩も二歩も上でした・・。
この作品はアクションゲーム全般を見てみても最高傑作と豪語する人もいるほどですが、確かにそれぐらい言い張れる何かは確かにこのゲーム
にはあります。ローソンのニンテンドーパワーの書き換えソフトにエントリーされてた事もありました。

真魂斗羅

お帰り!魂斗羅!!

2002年の11月、1994年から8年間、何の音沙汰もなかった魂斗羅がいきなりGBAとPS2で復活の狼煙を上げました。GBAでは前述の「魂斗羅ハード
スピリッツ」、PS2ではこの「真魂斗羅」が同時発売されました。どっちも通常のゲーム屋では見かけなかったので、手に入れるのは少々骨が折れ
ましたが、8年経ってもあの熱さは一つも変わっていませんでした!!さらに30ページほどですが、前作魂斗羅スピリッツのコミック本までオマケで
ついてました!!(予約限定版とかじゃなくて、普通に。)
エイリアンとの戦いは魂斗羅スピリッツでケリがついています。果たして今回の敵は誰なのか!?なんと、初代魂斗羅から共に幾多の戦場をくぐり
抜け、時には伝説のミサイル渡りも難なくこなしたあの名相棒、シルベスタ・スタローンこと、ランス・ビーンです!!彼は、何故かエイリアンの出生
の秘密を知り、世間に真相を伝えるべく今回の騒動を引き起こしたんだそうな。しかも、彼の口から実はエイリアンは侵略者じゃなかった!!という
驚異の真実をも知らされます。(あの初代魂斗羅のエンディングのエイリアンからの脅迫文、「ニンゲンドモヨ、ワガレッドファルコンハエイエンニ
フメツナルゾ!!」の意味が完全にこれで無意味になってます。)
グラフィックは3Dに進化しているものの、基本的には昔と変わらない2Dアクションで、魂斗羅伝統のミサイルに捕まりながらの銃乱射や、
相変わらずの個性派ぞろいのエイリアンも健在で、十分面白いです。さらに、今回は撃破率というシステムが新たに追加され、これによりステージを
クリアした時にランクが得られ、そのランクの高さによってエンディングや、ランス対決後の展開が変わりました。しかしこのゲーム、敵を倒したら
頭が吹っ飛んだり血が噴出したりと、なかなか凝ってます。硬派なアクション好きには応える1本である事には変わりないです。

 

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