ムーミン

くたばれカバ!!

これはゲームではありません。マンガです・・。楽しいムーミン一家は
フィンランドの小説家「トーベ・ヤンソン」が森の精霊トロールをモデルに
生み出されたムーミン谷に住むゆかいな仲間達を描いた物語ですが、
今から紹介するのは漫画家「藤原 カムイ」氏がそのムーミンをさらに
おいしく(?)リメイク(?)した作品です・・。

 

皆さんご存知でしょうか?1992年スコラ社出版の藤原カムイ全集5巻の59P〜68Pに載ってる作品
です。ミニコミ究極・摩天楼に掲載していた作品とこの全集に載ってましたが、いつごろ描かれた作品か
までは載ってないので不明です。これ最初読んだ時、やばすぎない?と思いました。タイトルも「ムーミン」
そのままですし、キャラクターの名前もまんまです。ムーミン、ノンノン(89年に放映されていたアニメの
ムーミンはフローレンという名前に変えられていました。)、スナフキン、スノーク、スニフ、全員そのまん
まです・・。内容は原作のムーミンとは全然違う物で、最初、ノンノンがムーミンと戯れてて、なんと
ムーミンを殺してしまいます。それをスナフキンとスニフに目撃され、ムーミンパパに裁判にかけられ、
ノンノンは死刑宣告を受け、首を吊って自殺してしまいます。
 しかし、これらの事件は全てムーミンパパとスノークと、なんと殺されたと思われていたムーミンの
3人の手によるノンノンの財産を奪うための狂言殺人事件だった事が発覚します。スニフはこの事件の
顛末を知り、なんと気が狂ってしまいます。しかし、ノンノンもまた、ムーミンと同じように狂言自殺を
演じていただけであって、自分を追い込んだスノークをピストルで殺してしまいます。
 ムーミンパパも危うく殺されそうになりますが、息子のムーミンをノンノンの婿にする事で、一命を
取りとめます。ムーミンも最後の最後まで小狡賢い事を企んでいます。結局最後はスナフキンとノンノン
が死闘を繰り広げ、ムーミンとムーミンパパ以外の人物は全員死にます。(ただし気のふれたスニフは
除く。)興味があったら古本屋を探してみてください。

 すごい作品です・・。あのムーミンをよくここまで変えたもんです・・。この藤原 カムイさんの作品は
他にも独特の作品が多く、僕の非常に好きな作家の一人です。有名どころではロトの紋章や、
ドラクエ7のマンガもガンガンで描いておられました。しかし何かのインタビューで「あの作品はやはり
もとに確固とした世界設定があったため趣味に走りにくかった。」とおっしゃられておられました。
ロトの紋章でも十分ドラクエと全然違う味の作品だったんですけどね・・。

 

この作品、コンセプトは「ムーミンに性器がついてたら
どんなだろう?」というコンセプトから作られたらしいです。
ちょっと見にくい画像で申し訳ないですが、ムーミンに
チOポがついてます。それどころかスノークとムーミンパパは
陰毛も生えててしかもむけてる・・。
ほんと、とんでもない発想のマンガです。後にも先にもこんな
発想が出来る作家はこの人以外ないでしょう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

以下、藤原 カムイさんが各ページに書いておられた以下原文のままコメントを載せておきます。

1、『楽しいムーミン一族』といういいかげんなタイトルでしたが、(もちろん当時から原作の邦題のもじり
です。)最新作のアニメ化において、このタイトルが使われていたので、念のためひかえさせて頂きました

2、ムーミンに性器がついていたら、どんなだろう…!?そんなところからこのお話は考えられたのです。

3、スノークのこの頭って、原作の方で裁判官の役をやった時につけたカツラがもとだと思われるが、
虫プロのアニメでは何故かこのスタイルがスノークとして、定着していたように記憶しています。

4、ムーミン族は、首がないので縛り首では死なないのであった。

5、この花は、はっきり言ってキャベツだな。某少女マンガを参考にしました。

6、Q:はたして、ムーミン族はカバなのか!?

 

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