サガシリーズ

壮大な神話体系が織り成すシステム重視の変り種RPG

スクウェア(現スクウェア・エニックス)は、FF以外にも沢山の優れた名作を生み出し、シリーズ化していた事がありました。
聖剣伝説という、アクションRPGの中に、既存RPGのコマンド戦略概念を混ぜ合わせた作品や、今から紹介するような
FF2の独特の成長システムを継承し、更に独自の進化を追求したRPGがありました。それが、GBの「魔界塔士Sa・Ga」に始まり、
現在PS2の「アンリミテッド・サガ」に至るまでの一連のサガシリーズです。

 

ちからのもとや、HP200といったアイテムの力で成長する人間、自動的に技や能力を得るエスパー、肉を食べて変身するモンスター、独特の主人公
達を操作して楽しむRPGとして1989年にGBで発売されて、またたく間に大ヒット作品となった魔界塔士Sa・Ga。最後のボスの「かみ」をチェーンソー
でバラバラに出来ることでも有名です。これは2002年にもワンダースワンカラーでリメイクもされてました。楽園に行きたくて、塔を登っていくという
話ですが、何故か殺人鬼の王様と戦ったり、暴走族の総長と原発にプルトニウムを盗みに行ったりして四天王と呼ばれる悪魔と戦うはめになり、
ついには神様まで殺してしまって、楽園なんかに行かずとも、悪者が誰もいなくなったという独特のアッパーカットが効いたトリッキーなストーリーに
酔い痴れている方も多い作品です。しかし、この作品、世界観も独特なら、システムもまた独特です。GB版はその後、新たにメカという主役を
加えたSa・Ga2、何故かシステムがFFっぽくなってしまったSa・Ga3と続き、その後、スーパーファミコンでフリーシナリオという独特のシステムを
ひっさげた「ロマンシング・サガ」が誕生しました。FF4の半年後の1992年に発売されて、当初、色んなファミコン雑誌にも取り上げられ、この
フリーシナリオというシステムを活かした「あなたの冒険体験談大募集」なんて事までやってました。
このゲームはシリーズ通して、世界観の設定がどれもよく練られ、プレイヤーにも想像の余地を与えてくれる展開で話が進むので、いいです。
このゲーム。と、ここまではマニアの意見。ゲームをよく知らない人にとっては訳が分からないゲームとまで言われてるシリーズでもあります。
確かにこのゲーム、自由すぎて、普通のRPGのようにイベントの鎖に縛られながらプレイするわけではないので、どこに行って何をしたらいいのか、
攻略本片手にやらないと分からない作りになっている事も確かです。ロマサガ1〜3全般そうですが、作中のキャラは片言しかしゃべらず、その
言葉の中に含まれているニュアンスを自分で紐解きながら、自分の頭の中で世界観を考えながら掴んでいかないといけないので、難しい人には
難しいでしょうね・・。この後、1993年にロマンシングサガ2、1995年にロマンシングサガ3が発売され、更にプレイステーションでも、サガフロンティア
が2作発売され、2002年にPS2でアンリミテッドサガという形でつながっていきました。
 しかし、このシリーズで一番人気が高かったのはロマンシングサガ2らしいです。確か攻略本がベストセラーになってた事を覚えています。
このゲームはバレンヌ帝国という国の皇帝が主人公で、世代を何代も経て、七英雄という敵と戦っていくストーリーです。この七英雄は、ロマサガ
シリーズ3部作に登場する敵の中で、唯一人格が与えられていて、最後はかなり悲しいラストバトルになります。ドラクエ4のデスピサロとどこか
共通してる箇所さえ感じます。しかしこのゲーム、その七英雄がシリーズで一番凶悪な強さを誇るゲームとしても名を轟かせています。
僕もクイックタイムという時間を止める術なしに勝った事がありません。なんせ単体でさえ異常に強い連中が、最後合体して、平気で5回、6回と
攻撃してくるので涙がでそうになるほどです。今は流行るゲームほど、誰でもクリアできる簡単なものが多いですが、昔はむしろ逆でした。
変われば変わるもんですね・・。ちなみにロマンシングサガの1作目もワンダースワンカラーで2001年にリメイクされています。

 

最近、やっとロマサガ3越せました・・。しかし、最後のボスに勝った時と負けた時の演出が全く一緒なので、まぎらわしいのなんの・・。
最後のボスは、アビスにいる四魔貴族を全部残していると通常時より強いバージョンが出てきます。逆に一体でも倒していたら、いつもの奴が
獣魔の翼を使ってくるだけです。ちなみに僕は最強の奴を倒しました。メイルシュトローム対策に、全員に魚鱗を装備させ、(魚鱗の鎧じゃだめ。)
HPの少ないキャラに毎ターンダメージ対策に宵闇のローブを着けさせ、他のキャラにはデッドハートを装備させました。白銀の鎧を着ていると
ビューネイの超音波攻撃を喰らわなくなるのでこれも全員装備。あとはシャドウサーパントで2度攻撃を出来るようにし、分身拳や無双三段で
攻めまくり、危なくなったら杖のシャッタースタッフで全員回復。これで勝てました。ちなみにこのゲーム、僕は1や2の集大成的な出来で、シリーズ
で一番気に入ってるんですが、僕の周りにこれを支持してる人は他に誰もいません・・。なぜなんだろう・・?

 

ロマンシングサガとロマンシングサガ2はコミックが出版されていた事もありました。共にトクマインターメディアコミックス(徳間書店出版)で、
ロマサガ1は全2巻、ロマサガ2は全3巻で発売されています。それぞれ1994〜1995年の1年に渡って発売されていました。ロマサガ1は
「紺野 さおり」、ロマサガ2は「森本 洋」原作、「面堂 かずき」という人が作画しています。どちらもゲームの世界観を損ねていなく、面白く
描かれていますが、ロマサガ2の方がゲームのイラストに近い絵で、多少七英雄との戦いや各種イベントの内容がはしょられているものの、
ロマサガ1のマンガより、丁寧に描かれています。今では大きい古本屋でしか見かけないですが、ロマサガファンなら読んで損しない作品です。

戻る

height="158">