チャレンジャー

ゼルダを先取りしたアクションゲーム

1985年、ハドソンから発売されたファミコン用のアクションゲームです。これもかなりの名作アクションです。当時流行していた裏技の要素もたっぷり
含まれていて、今遊んでも全く古さを感じません。面は全部で4つなんですが、変わった面構成の形をしていて、まず1面は列車の上部から内部に
潜入して先頭車両まで行けばクリアになる普通のアクションゲームですが、2面は100画面もあるワルドラド島を、さらわれた姫の足取りを追って
探索するアクションRPG風のステージになっています。ちなみにアクションRPGの名作と謳われているゼルダの伝説は翌年の1986年発売なので、
時代を先取りしていたゲームとも言えます。3面は2面のあちこちに点在していて、一番奥にあるキーワードアイテムを取って洞窟を無事脱出すると
クリアになります。クリアした洞窟は2面におけるコンティニューポイントにもなったので、アイテムを3つ全部集めても入る意味が発生してきました。
4面は2面の最終到達地のピラミッドの内部で、3つのアイテムを持っていれば最後のボス「ドン・ワルドラド」と対決できました。
難易度選択も出来たので、当時のゲームとしては進んでいました。音楽もきれいで、グラフィックも1985年産とは思えないほどきれいな作品です。

ワルドラド島には素敵テイスト溢れる数多くの罠が多数仕掛けてありました。左の画像の
ミステリーゾーンもその一つで、一度足を踏み込むと画面がビカビカ光り出し、敵がワンサカ寄ってきて、
なおかつこのゾーンからは死以外脱出方法が用意されてないという凝り様でした。このゾーンばかりは
当時隆盛を誇ったファミコンロッキーでも脱出を諦めていたくらいです。間違って入り込んでしまったら
素直に死にましょう。ちなみに画面真ん中の4つの穴も落ちたら死にます。僕は当時このゲームを
遊んでいたとき、ここが最終面の入り口だというデマを信じて、何度もここでゲームオーバーになってた
思い出があります。この中にはエイリアンが住んでいるとか言う事を言いふらしてたヤツもいた
覚えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

お次は蟻地獄です。ホント、何でもあるよな、この島は・・。ついでに言えば、島とは思えないぐらいこの
島は広いんですが・・。
この蟻地獄も思い出の宝庫です。なんせここでもファミコンロッキーには騙されましたから・・。普通、この
蟻地獄はミステリーゾーン同様、入ったら二度と出られないんですが、例外があり、ソードで黄金状態に
なったチャレンジャーなら、脱出して1万点ボーナスを得る事が出来ました。黄金状態の間にちょっと
入っては脱出してを繰り返せば、簡単に得点稼ぎが出来ました。
ファミコンロッキーでは、この蟻地獄で超パワーを身につけ、真ん中の穴に落ちると一気に最終面まで
行けるという技が載ってました。知らない人に教えておいてあげますが、ファミコンロッキーに載っている
技はマンガを面白くするために誇張して載せてあるだけであって、実際存在しない技ばっかり載って
ました。当時、この蟻地獄の裏技も本気で信じて何度もゲームオーバーになってました。
しかし、このゲームをおやりになればお分かりになりますが、この蟻地獄からもう少し下に行けば、
ラストのピラミッドにたどり着けます。(このちょっとがまたムズい・・。)
当時、それに気づいて段々バカらしくなってきた覚えもあります。皆さん、ファミコンロッキーには
騙されないよう気をつけましょう。(実際は、まあまあ面白いマンガです。)

 

 

 

 

出た!!空飛ぶまっとうクジラ!!こいつを倒すと1UPします。っていうかこのゲーム、5万点の時に
1回残機が増える以外は、こいつを倒すしか1UPする方法がありませんでした。
こいつの出し方は、2面で、同じ敵を16匹倒し続けると出てきました。ただし、出すだけでは駄目で、
倒さないといけないところがミソでしたが・・。ジュエルやソードといったアイテムと違い、途中でナイフを
はずしても、16匹同じ敵を倒せば出てきたので、意外と当時の隠しキャラとしては出しやすい方でした。
ただ、画面に何個もアイテムが出てたり、途中でアイテムを取ってしまうと出なくなったので、注意が
必要でした。それと、近くにまっとうクジラが泳いでいる川や湖のある場所も出なかったです。(画面に
まっとうクジラが映ってなければOKでしたが・・。)敵をナイフを外さず4匹倒すとアイテムが出たので、
僕はわざと4匹目の時はナイフをはずしていました。そうやって画面にかかる情報量を減らしてやらないと
負担がかかったんでしょうね。まだまだ可愛いゲーム機でした。

他にも1面で、1匹も敵を倒さずに列車内部に潜り込むか、スタート地点の王女の「HELP!]の文字の上
あたりで画面の左を向いて立たせ、タイムが85秒を切った頃になるファンファンという汽笛のような音が
4回鳴る時に、汽笛が鳴るタイミングに合わせて汽笛が鳴る寸前に1発ナイフを投げる動作を汽笛に
合わせて4回行うと、空飛ぶまっとうクジラが現れて、1面の間だけ、ずっと無敵になれました。
汽笛に合わせてナイフを投げるやり方は多少コツがいりますが・・。
他にも1面や3面を規定タイム内でクリアすると、1万点ボーナス、ないし10万点ボーナスがもらえました。
ほんと、隠し要素が豊富だったゲームです。迷宮組曲同様、ファミコンミニやハドソンセレクションでも
復活させて欲しかった作品の1つです。

2005年12月22日にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された『ハドソンベストコレクションVol.3アクションコレクション』に
収録されました。くじらボーナスや裏技も当時のまま残っているのでいい感じです。

 

 

 

最終面である4面には王冠、鍵、指輪の3つのアイテムを揃えてから来ないと入る事が出来ませんでした。
この面、トリと火の玉の動きにさえ気をつければ全然難しいステージじゃありません。左画面の一番上の
岩の上でアホみたいにウロウロしてるヤツがラスボスです。ここまで来れた人ならまず負けないでしょう。
ただし、連続で一気にナイフを4発打ち込まないと倒せないという事だけに気をつけましょう。
途中でジャンプしたり、奴を倒せず別の岩場に逃げ込んだりすると、打ち込んだカウントが0に戻るので、それだけは
要注意です。ワルドラドを倒した後、ヤツがウロウロしてた岩の左下にあるリフトに乗って、恐竜の口の中に
いるお姫様のもとまで行かないといけないのですが、この時、ジャンプしてリフトに乗ろうとするとなぜか
チャレンジャーが死んでしまうので、ワルドラドのいた岩場から十字キーの左を押しっぱなしにして降りると上手く
乗り移れます。全く最後の最後まで油断の出来ないゲームです。

 

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