ジェリーボーイ

スライムが主役の一風変わったアクションゲーム

1991年にソニーミュージックエンターテインメントより、スーパーファミコン用ソフトとして発売された
ゲームです。悪い魔法使いにスライムにされたジェリー王子が、国を乗っ取った魔法使いと弟のトムを倒
すため、スライムの姿で自分の国まで旅をする一風変わったアクションゲームです。魔法使いに下水に
捨てられ、国外まで流されたらしいのですが、何故か、ロケットに乗って月まで行ってうさぎやクジラ座と
かいう謎の星座の化け物と戦ったり、北極や砂漠を彷徨ったりと、どこにこのジェリーの国が存在してる
のか、当時めちゃくちゃ突っ込みたくなる作品でした。アクションゲームとしては結構面白いです。
スライム独特のアクションテクを要するので、慣れるのに最初はちょっと苦労しましたが、慣れると何度
でも楽しめます。体を伸ばして敵を倒したり、壁にひっついて上り下りして色んなところにあるアイテムを
探して回る楽しみもあってなかなかよく出来てます。全部で16の面がありますが、セーブもパスワードも
なかったのはちょっと辛かったですが・・。ちなみにこの作品、制作会社はゲームフリークです。今では
ポケモンの大ヒットで誰でも知ってる会社ですが、当時はかなりマイナーな作品を手がけていました。
このゲームのキャラクターデザインも、ポケモンのキャラクターデザイナー「杉森 健」さんが手がけて
います。どうりで面白いはずです。ちなみに「ジェリーボーイ2 ちょっとあぶない遊園地」という作品も出す
予定だったらしいんですが、残念ながら、こちらは発売中止になってしまい、表舞台に出て来る事は
ありませんでした・・。当時のファミマガに4人の主人公を選んでスライムアクションをこなしていくといった
内容の記述が書かれてあり、タイトルもインパクトがあって面白そうだっただけに残念です。
ちなみにこの作品はファミマガで杉森 健さんがマンガを連載されてた事もありました。今でもブックオフ
などで、単行本を見かける時もあります。敵キャラも変なギャグを効かせた敵も数多くいるので
ほんと面白いです。そしてなにより、遊んでて楽しい作品です。

 

上記でも書いていましたが、1993年にトクマインターメディアコミックス(徳間書店出版)でコミック本も出ています。全113ページと短いですが、
巻末にジェリーガールという読切作品と、ゲームフリークのスタッフのジェリーボーイ制作談話が載っていて、それで通常のマンガ作品と同じくらい
のサイズの単行本に仕上がっています。田尻 智氏や杉森 健氏のファンなら、必見の内容になっています。結構ゲーム制作の裏話が濃く
書かれています。

 

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