セレクション 選ばれし者

敵が同士討ちを始める謎のRPG

1989年春に発売されたゲームボーイ。
そのゲームボーイのRPG第一弾として発売されたのが
あの有名なロマサガシリーズの基礎となる
「魔界塔士SaGa」でした。

その2週間後、ケムコという会社から、ひっそりと第二弾
RPGが発売されていました。
その名も「セレクション 選ばれし者」
おそらくマイナーすぎて知らない人が多いのでは??

なんか今、棚の中をごそごそしてたら、出てきました。
これは結構変わったRPGでした。
フィールドは3Dマップで構成されていて、進みたい方向に
矢印を合わせて進んでいきます。
ポートピア連続殺人事件などのように辺りを見回したり、
または魔法で木に変えられた人々(なぜに木?)に話を
聞きながら、謎を解いていきます。

何気ないところを調べてみたら麦が落ちてたり(このゲームは
薬草じゃなくて麦を食べてHPを回復します。)
塔の屋根のてっぺんから月に手が届いたり、独特の世界観も
楽しいのですが、なにより話やシステムがすごく分かりやすい。

それでいてバトルの半分博打じみた魔法の駆け引きや
ムラがありすぎる打撃のダメージ構成・・。
古きゲームの荒の悪さが逆に味になっている結構珍しいこの
ゲーム・・。
今やってみたらどう感じるかな?と思って小1時間遊んでみたら結構面白い・・。
でも、ウロウロしてレベル上げをするのもこの頃のゲームの
特徴の一つ。それはちょっと今となってはやっぱり面倒かも^^

博打じみた魔法はほんとに面白い。相手に火の玉や竜巻が飛んでいってくれればいいけど、下手してこっちに飛んできたら
マジでびびります。
それは敵が唱えてくる魔法の場合も同じで、自滅してくれてたら助かるけど、
こっちにまともに竜巻や火の玉が飛んできた時はかなりの
ダメージを喰らうのでマジでビビります!
またこのゲーム、敵の魔物が混乱しているわけでもないのに
仲間の魔物を攻撃したり、倒してくれる事があります。
これに関してはいまだどんなコンセプトがあったのか
まるで不明。意図が全然分かりません・・。
ただ、魔物も自分と同族の魔物を攻撃する事は絶対ないから
バグでもなさそうです・・。

また敵が落とす経験値やお金も同じ敵なのに、毎回変わる・・。
それに宝箱を叩くと気分がスッキリした!といって、HPが
回復したり、穴を開けようとすると、
「あいてるから穴っていうんだろ!!」と突込みが出てくる
ところも面白い。
それにそういう細かい突込みがこの当時の他のゲームと比べるとバカみたいに凝ってます。

あとは宿屋なんてものはありません・・。自分の家の隣に
妖しい祈祷師が住んでいるので、そいつにお金を払って
回復してもらいます。その時のかけ声が
「ハ・ン・ド・パ・ワ・−!!」

ほんとに変なゲームです・・。ちなみにここに置いてある
水晶玉を覗くとパスワードが出てきます。
また面白いのは祈祷師の服を脱がそうとしたり、水晶玉を
叩き割ろうとするような事も出来ました。
祈祷師に怒られますけど・・。

そういやこれ、ひそかに1993年にUも何気に出てるらしいです・・。
また1998年にはT&Uなるものも・・。
Uやってみたいな・・。また探してみようっと^^

なかなか置いてるお店ないですけど、一度見かけたら
おためしあれ!!

 

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