不定期連載小説「どじょうと恋に堕ちた男」

第1話

今日はお父さんが、1年ぶりにマグロ漁船から降りる日だ!僕はお父さんが家に帰ってくるのをずっと待っていた。やがて、お父さんは、どでかいクーラーボックスをかついで、帰って来た。僕は、尊敬するお父さんの背中を見ながら、この箱開けていい?と聞いた。お父さんはただ静かにうなずき、僕はそれを開けた。どんな大物をお父さんは釣ったんだろう?しかし、中から姿を現したのは、1匹のどじょうだった・・。

つづく!

第2話

「お父さん、マグロは?マグロは捕ってこなかったの?」僕は悲しくなった。マグロを捕ってくるお父さんの姿こそ僕の尊敬する父親像だった・・。
「お父さんは、マグロより、もっと大物を釣ってきたさ。」父は言う。
「ウソだ!!こんなのただのどじょうじゃないか!!こんなの僕だってつかまえらあ!!」僕は泣きながら父に反論した!!
「バカヤロウ!!失礼な事言いやがって!!このどじょうはおめえのフィアンセだあっ!!」
「えええええええええええええええええええええええっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

つづく・・。(続かん方がいい?)

第3話

僕は、あれからどじょうとずっとにらめっこしていた・・。
そんな・・、どじょうが僕のフィアンセだなんて・・。
「あらあ、もうお似合いの、ハズバンドよ。」
あれからお母さんまで笑うに笑えない冗談を言うようになった・・。
5分ほどにらめっこしてると、どじょうの顔が突然真っ赤になって、
ひれで顔を隠しやがった・・。僕はどじょうを川に捨てる決意を
ますます固めた・・。

つづく・・。

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