もはや恒例行事と化してしまいましたね。この手のコーナー・・、上がざっと僕が持ってる漫画創作書です。最近ならマール出版社や各種出版社から
も色々と出てますが、一冊1500〜2000円以上するので敷居が高いのなんの・・。上記の本は殆ど僕が高校時代に手に入れたものです。値段も手ご
ろでそんなにかさばらなく、しかも既存の漫画書より得る物が多いものばかりです。今でもそこそこの古本屋にいけば手に入ると思います。
サンデーまんがカレッジは360円と今と比べると滅茶苦茶安く、しかも中身は160P以上あり、派手なアクションシーンの描き方から、女の子の
お風呂の入り方の描き方までレクチャーされてるスペシャル本です。コロコロまんがアカデミーも子供だましと思うなかれ!これ一冊でまずそこそこの作品が描ける力がつきます。僕もずいぶんお世話になった本です。ただ、今手に入れるのは難しいのが残念です。藤子先生のまんが技法は
どちらかというと、ストーリーの作り方に重点を置いた書き方をなされてます。目からうろこが落ちるような話ばかりが載っています。手塚治虫の
まんが専科はちょっと気色が違い、漫画好きの小学生が漫画家になる過程を描きながら漫画家の人生を描いている異色作です。漫画を描く楽しさ
そしてその重みや寂しさも描かれています。漫画家を本気で目指されるなら一回は読んでみられるとよいでしょう。サルまん、これがある意味この中
で一番すごい漫画創作書でしょう。枠線の引き方から、実際売れっ子漫画家になったときの印税対策からアニメ化した時の心構えまで書かれてます
初心者さんに本当に役立つ知識かどうか、また、この漫画自体、どこまでがギャグで、どこまでが本気か分からない描き方がなされてますが、
某映画のアシタカのように曇りなき眼で真実を見続ければ、どんな本よりも深い知識が得られます。ただし、アクが強いどころの本ではないので、
読んで気を悪くされる方も中にはいると思うので、その辺はご注意ください。
ここにサルまんの画像をのっけておくので興味のある人はここからお入
りください。

最後に、僕が一番愛用している本を紹介しておきます。細密イラストレーション大事典女性編、これは今でも
大きい本屋さんの美術書売り場で見かけました。初心者さんが一番描くのに難儀されるのがキャラのポーズ
だと思います。それを学ぶんでしたら、この本を見て、描いてるうちにはっきり言って自然に描けるように
なってます。ただし、相当の量は描かないと駄目ですが・・。どんな物事にも当てはまると思いますが、理屈
だけを知ってれば出来ることなんて無いんじゃないでしょうか?漫画も同じで体で覚えないと駄目です。
覚えこませるためには量をこなさないととてもじゃないけど身に付きません。ひたすらデッサンだけを繰り返させる学校もあるそうですし・・、ただ僕はデッサンというのは才能のある人は伸びていくのかもしれませんが、
趣味でやる人、また才能の乏しい人には向かない作業と思っています。おまけに、自由な表現であるはずの
漫画の描き方に最近はどうも一般の美術の価値観をぶつけ過ぎのような気もします。デッサンの練習を
延々とするよりは模写でもなんでも自分の楽しい絵を描いて、描き続けるのが結局上達の早道と言って
おられる作家さんもおられました。僕もこれには同感です。洋画や日本画を描いてるわけじゃありません。
漫画は楽しんでなんぼ、楽しませてなんぼのもんです。それ以上でもなければそれ以下でもない。
描いてる本人が楽しくない漫画が面白いはずがありません。既成概念を捨てて、いい作品を沢山見て学んで
、豊かな目を養ってのびのび楽しんで描くのが僕は一番いいと思っています。

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上記の本の詳細、ここにのっけときます。 

秘伝4コママンガの描き方  エニックス(現スクウェア・エニックス)出版 1995年発行
鳥山明のへタッピマンガ教室 集英社  発売日不明
まんがの描き方  広岡球志著 金園社 1981年発行
藤子・F・不二雄のまんが技法 藤子・F・不二雄著 小学館 1997年発行
サンデーまんがカレッジ 小学館 1982年発行
手塚治虫のまんが専科 手塚治虫著 講談社 1996年発行
コロコロまんがアカデミー 今賀 俊著 小学館 1995年発行
サルまん上、下巻     相原 コージ、竹熊 健太郎著 1997年発行
細密イラストレーション大事典 山口 賢裕著 永岡書店 1997年発行