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ブァラオのピラミッド中心部
ここはもうブァラオのピラミッドの中心部だ。
ここならたしかにヒャリンの言ったとおり本当に王の玄室があってもおかしくない。
「ブァ〜ラオ〜。近づくな。これ以上近づいてはならぬ〜。ブァ〜ラオ〜。
帰れ〜〜。ここは汚れた者の来る場所ではないのだ〜。
ブァ〜ラオ〜。帰れ〜〜。」
「うるさい。」叫ぶとあの不気味な声が消えた。
「都合のいい声め…。」
さて、覚悟を決めてここに入ってきたからには後戻りは出来ない。
ヒャリンを見つけて、バカな事をやめさせなければ!
しかしどっちにヒャリンは行ったのだろう?