スーパーアドベンチャーロックマン

ディスク3枚組!!驚異の90分アニメ!!

1998年、カプコンから発売されたアドベンチャーゲームです。プレイステーションとセガサターンで発売されましたが、セガサターン版の方はよく
分かりませんが、バグがあったらしく、途中で生産されなくなったそうです。このゲームは一風変わっていて、1枚のディスクに30分ほどのアニメが
収録されていて、アニメを見ていると、時々選択肢や、タイミングよくボタンを押さないといけないシーン等が出てきて、そこで選んだ選択肢によって
ストーリーの内容が変化したりアイテムを得る事が出来ました。ロックマン1〜3の懐かしのボスキャラが全て登場するのもこのゲームの魅力ですが
こういう形でロックマンがアニメ化された点は大きかった作品だと思います。(アメリカではメガマンというタイトルでやってたらしいですが、日本では
2001年にロックマンエグゼがテレビアニメ化されるまで一度もテレビアニメになった事はありませんでした。)
またこのゲームはワイリーメカとガンシューティングで戦うシーンも用意されています。結構面白いのですが、最後の方になると敵が滅茶苦茶弾を
飛ばしてくるので、連打で相殺していると手が痛くなるゲームでもありました。良く出来てるゲームですが、残念だった点は、ガンシューティングだけを
楽しみたくても、アニメがスキップ出来ない点でした。アニメも、ゲーム内容の一環に含まれているので仕方のない事ですが、せめてオプションモード
で遊べるようにしてほしかった面もあります。この作品も個人的にツボにはまったシーンがあったので、画像を交えて紹介したいと思います。

 

ディスク1枚目の最後、クイックマンがロックマンに正々堂々決闘を申し出てくるシーンがあります。
戦うか戦わないかは自由に選択できますが、あまり後のストーリー展開にここでは影響しません。
仮に戦ってもこのクイックマン、はっきり言ってラスボスより強いです。そのせいか、結局勝っても負けて
も結局同じストーリー展開で話は進みます。この戦いの後、ロックマンは必死に今回の世界征服計画
ばかりはドクターワイリーの命にも関わるから辞めさせてほしいと、クイックマンを必死で説得しようと
しますが、クイックマンは耳を貸しません。しかし殴られようと蹴られようと必死で起き上がってくる
ロックマンの姿に、クイックマンは何か言い知れぬ感慨を覚えていきます。

追記:普通にやっててもクイックマンには多分勝てないと思いますが、どうしても勝ちたい人のために
攻略法を書いておきます。まず、最初のクイックマンがクイックブーメランを投げてくる間は多分、慣れれ
ばかわし切れると思いますが、パワーが半分を切ると、クイックマンは高速回転しながら体当たりをして
来るようになります。これがまたダメージがでかく、早すぎて、普通にやっていては回転を止めるのもまま
ならないです。ここで、フラッシュマンから得たタイムストッパーを使います。そうするとクイックマンの動き
が止まるので狙いを定めやすくなるのでダメージが与えやすい状況を作れます。ただし、タイムストッ
パーを1回使ったらすぐ武器をロックバスターに戻して撃ちましょう。タイムストッパーはあくまで敵の動き
を封じるだけの武器なので、下手に空撃ちしてエネルギーを無駄に使ってしまうと途中でエネルギーが
切れてしまいます。クイックマンは防御力も異様に高いのでなかなか倒せませんが、1発ずつこの方法で
ダメージを与え続けたら確実に勝つことが出来ます。またこのバトルはロックマンのライフが一定値まで
減ると自動的にバトルが終了してしまうので、勝ちたいならE缶も惜しげなく使った方がいいです。

 

その後、ロックマンはボロボロになり、倒れてしまいます。クイックマンはとどめを刺そうとしますが、
ロックマンとの死闘(自分が一方的に殴り倒してただけですが)のうちに、何か奇妙な感情を覚え、とどめ
を刺す事にためらいを覚えます。そこにシャドウマンがのこのこしゃしゃり出てきます。
「クイックマン、何をモタモタしておる。お主にその気が無いならどいておれ!わしがとどめを刺す!!」
のこのこいきなり出てきておいしいところだけを持って行こうとするシャドウマン。シャドウマンはロックマン
目がけてシャドウブレードを放ちます。
「もうダメだ!!」ロックマンが一瞬死を覚悟した時、目の前で意外な事がおこります。
「クイックマン!クイックマーン!!」
なんとクイックマンが身を挺してシャドウブレードからロックマンを守ります。そう、あの一方的に殴り倒す
か殴り倒されてるだけかの戦いのうちに、ロックマンとクイックマンとの間には何者にも犯せない
熱い絆が育まれていたのでした。(いつの間に・・。)
「ふぬけの上に、裏切り者めが!!」
このシャドウマンの言葉にロックマンは激しい怒りを覚え、シャドウマンに全力で挑みます。

追記:ちなみにここで、ロックマンのエネルギーは一気に全快します。まるでロックマンXのヴァヴァとの
死闘を思い出すシーンです。

 

 

激しい戦いの末、シャドウマンを倒します。(はっきり言って、クイックマンよりずっと弱いです。クイック
ブーメランを使えばさらに簡単に倒せます。)
ロックマンはすぐにクイックマンのもとに駆け寄ります。しかしシャドウブレードをもろにくらってしまった
クイックマンはもはや虫の息になっています。息も絶え絶えに、ロックマンにつぶやきます。
「ロックマン、お前の言ってる事が本当なら、ドクターワイリーもヤツに騙されてるんだ!!」
「戦え!ロックマン!!」
そう言ってクイックマンはロックマンの腕の中で満足そうに死んでいきます。

「クイック・・、クイックマーン!!」

追記:なんか書いてたらいいシーンみたいになっちゃったな・・。実際は、ある意味面白かったシーンなんで
すが・・。)

 

 

 

 

ロックマンは、クイックマンの墓を作って、その墓前でドクターワイリーの野望を食い止める事を宣言
します。しかし、クイックマンは決してドクターワイリーを裏切ったわけじゃないので、この誓いは
少々ずれていたと思いますが・・。)しかし、ロボットって、土に埋めて埋葬するものなんでしょうか?
一見終わったかに見えますが、この一件はまだディスクの2枚目にも尾を引く事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい!!ウッドマンの登場です!しかし、のんびりやっぽい彼が滅茶苦茶怒っています。
「よくもシャドウマンを殺ってくれたな!お前はヤツのコアまで破壊した!もう再生できない!おれの
たった一人の親友だったのに!敵討ちだ!きやがれ!ロックマン!!」
どうも先ほど倒したシャドウマンはウッドマンのたった一人の友達だったそうです。同じワイリーが造った
ロボットの中にもそういった派閥めいた物があったんでしょうか?これは今まで考えた事がないだけに
意外でした。しかし、一人で我が道を突き進んでるっぽいシャドウマンと親友だったという点がビックリ
です。普通、シャドウマンの性格ならこいつごときいざとなったら踏み倒しそうな気がするんですが・・。
このアニメ、おやりになればお分かりになりますが、まともなようで、どこか1本はずれたような展開で
話が進みます。僕の表現力が乏しくて、その1本ずれた感覚までが表現しきれなくて申し訳ないです。

 

 

 

 

 

 

ディスク2枚目のオープニングアニメより。前述のウッドマンに飛び蹴りはくらうわ、はったり倒されるわ、滅茶苦茶な仕打ちを受けていますが、
このゲーム、何故か全ディスク共通して、オープニングアニメはロックマンが敵にボコボコにされてるシーンばかり登場します。普通、主人公の
かっこいい、絵になってるシーンを歌に合わせて流すだろうに、何故かこのゲームはニードルマンに頭突きをくらったり、池に叩き落とされてるシーン
など、かっこ悪いシーンばかり歌に合わせて絶妙に流れていきます。あと、ディスクの何枚目のエンディングか忘れましたが、せっかくの大団円の
ところでロールが死ぬバッドな選択肢を選んだときの画像が流れるのもかんべんしてほしかったです。

 

最後に

 

ちなみにディスクの3枚目であれだけ感動的シーンで涙を誘ったクイックマンがひそかに他のワイリー
ナンバーズに混じってちゃっかり復活しちゃってます。お墓まで用意されたあの妙に力が入った演出は
一体・・・。ちなみにコアまで破壊されたシャドウマンだけは復活していませんでした・・。
普通のロックマンシリーズならここから恒例のボスラッシュと決め込むところでしょうが、この後の彼らの
扱いは同情したくなるほど惨めです。結局この戦いの後、彼らは全員死亡してしまいますが、
展開的にクイックマンとジェミニマンの2人くらいはせめて生き残らせてほしかったです。
 他にもこのアニメ、ヒートマンがなぜか名古屋弁をしゃべったり、どう聞いてもそのキャラのイメージに
合わない声優さんがしゃべってるキャラもいたり、別の意味でも楽しい作品でした。
ロックマンファンを自称する方なら一度はプレイしてみる事をおすすめします。

 

 

 

ディスクの2枚目の冒頭でブルースが出てきた後、ロックマンが月の神殿に入ろうとする時、周りを見渡す矢印が出てきますが、これは必ず
調べておきましょう。ブルースシールドが手に入り、武器選択画面で装着すると、ロックマンの防御力が格段に上がります。
これが無いと、2枚目以降はかなりバトルが辛いです。

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