ロックマン&フォルテ 〜未来からの挑戦者〜

このどこか間違った世界観がまたス・テ・キ

1999年、ワンダースワンで発売された作品です。これは、カプコンではなく、バンダイが版権を得て作っているソフトでした。このゲームはゲーム
自体が面白いのではなく、なんかバンダイが作り上げた独特の雰囲気がかもし出す世界観にカプコンロックマンとのギャップを感じて笑わずには
いられない作品でした。一度でもプレイした事がある人ならこの気持ち分かると思います。このページの一番下に画像を置きましたが、アメリカで
「メガマン」というロックマンのアニメ作品がありますが、このゲームに出てくるロックマンとフォルテ、何故かメガマンっぽい顔をしていて、明らかに
他のシリーズとは浮いた存在でした。他にもどこか間違ったセリフ群が飛び交います。例えば、ゲームが終盤を迎え、このゲームの敵である
ロックマンシャドウを追い詰めるのですが、そこにシャドウ率いるディメンションズの幹部の一人、コンパスマン(コンパス?)が現れます。

ロックマン「そこをどいてくれ。僕はシャドウに会って話をしたいだけなんだ。」

コンパスマン「俺の名はコンパスマン。ロックマンシャドウの友達さ!!」

ロックマンは一切こいつの名前を聞いてないし、なおかつ友達って・・。普通こういう場所のコンパスマンのセリフってこんな感じでしょう。

コンパスマン「俺は偉大なるディメンションズが幹部の一人コンパスマン!!ロックマン、お前を
シャドウのもとへ通すわけにはいかんぞ!!」

まあ、幹部の名前がコンパスマンという時点でお笑いの対象になってますが、どこか日本語を間違っているセリフで、いやがおうにもゲームを
盛り上げていってくれます。しかしこのゲームの魅力はこんなものではすみません。以下、このゲームで戦う事になる4大ボスを紹介します。

追記:コンパスマンはなんと上半身と下半身がそれぞれ分離する事の出来るビックリボスでした。上半身は文房具のコンパスで、針の部分と鉛筆の
部分をグルグル高速回転させて、プロペラのようにして空を飛び、下半身は方位磁針のコンパスに、足を生やして歩き回っているナイスなデザイン
でした。フォルテでプレイしてた場合は「ドップラーアタック」で、ゴミのように瞬殺できました。ロックマンだと少々手こずります。

ダンガンマン

まんまの姿をしています。頭や手足を引っ込めて、自分が弾丸そのものになってロックマンやフォルテに突っ込んで
くる事も出来、最初見た時、笑いがこみあげました。

 

 

 

 

 

 

 

 

エアコンマン

エアコン!?そのわりに腹にはエアーマンのような巨大ファンを掲げ、両手にウチワを持ってるのは何故なんでしょう?
このゲームでは一番弱いボスなので、こいつから回ると、後の展開が多少楽に進みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

コンロマン

コンロ!?エアコンの次はコンロですか!!ロックマンシリーズではファイアマンやフレイムマンといった火系のボスは
かなりの数がいますが、いくら意表を突くためとはいえ、コンロはないだろうに・・。このゲーム、なんか昔のロックマン
ボスキャラ募集でボツになったようなアイデアのボスがそのまま起用されてるような気がしてならないです・・。

 

 

 

 

 

 

 

コムソウマン

こいつも一見まともそうでおかしいです。尺八を吹いて火柱を巻き起こしたり、煙玉で姿をくらましたり、3人に分身して、
尺八を吹き矢がわりに飛ばしてきたり、ある意味4大ボスで一番面白い男です。ただ、4人の中で強さも一級品だったので
要注意!!

他にもクロックメンという双子のボスも登場しました。

 

 

 

 

 

 

こんなステキなボスキャラたちを率いているロックマン・シャドウとははたして何者なのか?ファンの
まなざしが一点に集中します。その正体とは、ロックマンワールド2で登場したあの何のために登場
したのか全く分からない対ロックマン最終兵器「
クイント!!

 

・・の失敗作です・・。失敗作としてDr,ワイリーに捨てられたシャドウは、自分で自分を改造し、今の力を
手に入れたんだそうな・・。しかし、この時代、とうにみんな忘れ去っていたであろうクイントに目をつける
ところがいかにも天下の迷作を連発したバンダイらしい発想です。はっきり言ってこの時このゲームを
プレイした大半のプレイヤーが「クイントって誰!?」と首をかしげていたと思います。
「ママ、ママ。クイントって知ってる〜?」という声もそこらへんであがったに違いありません・・。

出てくるザコキャラもサイコロや、空を飛んでいるハサミなど、間違いなくロックマンシリーズの世界とは
異なるキャラばかり登場します。しかしこのゲーム、笑いがこみあげてくるものの、意外と難易度は高い
ので注意が必要でした。それと2002年に双葉社から「ロックマンパーフェクトメモリーズ」という本が
出版されてましたが、全ロックマンシリーズが紹介されてる中、このゲームだけ何故か未紹介でした。
そこまでして存在を抹消したい何かがあったのでしょうか・・。

追記:クイントの失敗作がロックマンシャドウなんですが、クイント自身もDr,ワイリー最高の駄作ボスでした。

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