藤姫の歴史
藤姫は2002年の「現代妖怪絵巻 京 鞍馬」に初登場させて以来、以後の作品に数回登場させています。
ここでは藤姫が登場した作品を、作品の中で流れる時間枠に合わせて紹介します。
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藤姫偃息図衆 2004年12月17日
戦国時代、一人の姫が病の床に伏せり、死を待つだけの生活を送っていた。姫の
従者「夜叉丸」は姫のために、「如意宝珠」と呼ばれる秘宝を手に入れ、その力を
持って姫の病を癒そうとした・・。この事が、後に日本妖怪や罪無き女達を幾人も巻き込む
蛇巫女事件につながっていく事になろうとは、誰にも分からなかった・・。
ファウストの乙女達 ２００６年１２月１１日
夜叉丸が命を懸けて手に入れてきた如意宝珠は藤姫の病気を完治したのと
同時に、ある副作用をもたらした。
永遠の命を得られる妙薬であると同時に、どんな願いをも叶えるという
その薬を飲んだことで、藤姫の魂はその死後、成仏できぬがゆえに、
産土神へと変化を遂げてしまったのであった。
悲運の死を遂げた藤姫は以後、恋愛の神様として祀られるようになる…。
彼女は最初こそ訪れる女達の願いを叶えたが、後にそれが段々重荷となり、
訪れた娘をその力で殺めるようになる…。
そんな折、また一人の少女が恋愛塚を訪れる…。
蛇巫女 2003年11月29日
自らの運命に絶望を覚えてしまった藤姫。彼女は魔王デビアスと名乗る謎の悪魔にそそのかされ、
心身共に闇の極致へと堕ちてゆく。それが数々の連続少女殺人事件につながっていった・・。
しかし、事件の裏にはまだ腑に落ちない謎がいくつか残ったまま、デビアスやジャンヌは姿を消して行った・・。彼らのような存在が徘徊する裏には、「如意宝珠」と同じような謎めいた得体の知れない力が
地球の裏側を完全に支配しているからだと言えるのかもしれない・・。
ちなみに藤姫は、完全に闇に落ちる前に九十九の信じる心によって救われた。
結局藤姫の願いはこの時点では叶わなかった。
現代妖怪絵巻 京 鞍馬 2002年
蛇巫女事件で富士山に隠された力を奪取するのに失敗した藤姫は、
はるか西の霊山「鞍馬山」に目を付けた
この山には今から六百万年もの昔に天より魔神が飛来し、
その霊力は神々に封印されてもなおこの山を包み込んでいる。
以前の蛇巫女事件の経験があるせいか、藤姫は、自分と同じ満たされない魂の持ち主と、
気持ちを同調させ、新たな仲間を得て、魔神復活に挑んだ。
結果、500年前に失われた肉体を取り戻す事に成功したが、神々の怒りを買い、
彼女は地獄へ通じる大穴へ叩き落とされてしまった・・。
藤姫偃息図衆Ⅱ 2005年2月6日
地獄の入り口「三途の川」にたどり着いた藤姫。
しかし、生きた肉体を持ってしまった彼女に地獄は居場所を与えなかった・・。
その頃、彼女を同じく愛した男「双一郎」は天国にてひたすらに藤の罪を許してもらうために
必死に奔走していた。彼は、藤姫の魂を救うことが出来るのだろうか？
終わらない夢 2003年8月
藤姫の魂は、双一郎によって救われた・・。
しかし、彼女が死した時分離した魄（はく）は500年経ったいまだ、この世を一人で徘徊していた。
大切なわが子の身に何かが起きたと直感で感じた藤姫の魄は、鞍馬を襲う。
外見こそ藤姫の姿をしているが、あまりに醜いその姿はとても同じ人間とは思えないほどだった。
おそらく当の藤姫本人もここまで醜い自分の姿を正視した事は一度もなかっただろう・・。
この後、藤姫の魄も成仏し、藤姫は魂魄共にようやく安らかな眠りに着く事が出来たのであった・・。
パラレルワールド
…。話の流れ上、この話はなかった事にしてください・・。
嗚呼・・・ 寂寥の乙女達 2002年12月、2003年12月
死した魂が一堂に集い、自分達を見つめなおす憩いの酒場「夢の終わり」…、そこには藤姫の他にも、色んな世界、無数の時代から多数の
魂がより集まり、話に花を咲かせた。酒を皮切りに、ちっぽけな自分という存在を、藤姫はここで集まった者達に教わり、次の生へと歩んでいった…
他、藤姫関連作品
藤姫がなにかしらの形で関わってる作品です・・。
新作「世界浄化計画」 只今執筆中・・。
藤姫は、あの世で双一郎と再会し、至福の感情を得て、次の生へと生まれ変わる。
彼女が前世で得た力、心はやがて魔王デビアスに支配された世界を救う引き金となるかもしれない・・。