さらなる呪詛の世界へようこそ…。

呪詛の世界は研究すればするほど奥が深い…。
ここではさらなる呪いの力を検証してみましょう。

 

呪術の歴史は人類の歴史そのものでもある。

今から五十万年前、北京原人は、
すでに遺体を埋葬するときにその周囲に赤い鉄の粉をまくという呪術的行為をしていた。
先土器時代、縄文時代、弥生時代と、呪術的な営みは連綿と続き、現代にも残っている。

呪術(呪い)とは、大自然の中にあまねく存在している眼には見えないパワーを、
呪文(言霊、真言など)や呪具を用いて自然から取り出し、集め、
神霊や精霊と一体化することによってそのパワーを
コントロールするテクノロジーのことであるのだ。

もとをたどれば、豊作を願って、雨乞いをしたり、病気の治癒を祈って、神仏に供物を捧げる……。太古の昔から行われてきたこのような「祈り」がその後特別な言葉や行為として定型化され「呪術」として伝えられてきたに違いない。
今も残る、『節分の豆まき』も一種の呪術といえる。我々が意識していないだけで、呪術は身近に存在する。

呪術は何も暗いイメージのものばかりではなく、
普段、何気に神社に願掛けをしたり、皆の幸せを願うのも
一種の呪術であったりする。

古来から呪術に藁人形が用いられる理由も
藁には霊的な力があると信じられており、人の形を象った藁人形には、
人の念が込められると伝えられているからです。
呪いは、信じることから始まります。

ここではそんな人を呪い殺す以外の藁人形の
使い道を少しだけお教えしましょう。

厄災身代わりの術

古来より藁人形を家の守り神として、供える風習があります。
(現代のしめ縄もその名残であるという説があります。)
厄災から身を守るため、家の鬼門(丑寅、北東)に藁人形を納め、
悪鬼の侵入を防ぎます。
また、枕もとに藁人形を供え、毎夕お祈りを捧げることで、自分の身に降りかかる事故、病気を身代わりになってもらえます。
もしも、枕もとの藁人形が朽ち果てた時は、あなたの代わりに天に召されたと信じ、誠実な供養をしてあげてください。

病魔を呪う

丑の刻参りと同様、病魔への恨みの念を、藁人形に込めて、釘を右手からづつ、右足から半時計周りに、左足、左手、 頭部・・・最後に思いのたけを込めて、胴体へ竹釘を打ってください。こうすることで、元気だったころの気のめぐりを取り戻せると言伝えられております。

恋愛成就の術

恋愛対象の人物の、体の一部(髪、体液、爪、皮膚…。)、
もしくは、名前を書いた紙、相手が着ていた服の切れ端などを、
藁人形の胴体の中に埋め込みます。
その人形を絹布(もしくは紫の布)に包み、大切に扱ってください。
そして誰にも見られないよ うに、午前2時に胸の思いを人形にささやきます。
これを7日間続けてください。注意点は、7日間は決して誰にも見つからないように…。
間違っても釘を打ったり、粗末に扱ってはいけません!

 

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