ロックマン関連コミック

ロックマンは数十冊の単行本も出ています。

ロックマンシリーズはゲームだけにとどまらず、出版されているマンガ本も各種出版社、作家さんの作品全て集めて40冊以上出版されています。
どの作品もそれぞれの作家さんの味が出ていて傑作揃いですが、その中でも一風変わった作品を紹介したいと思います。

ロックマンバーニングショット、ご存知でしょうか?1998年に講談社から出版された出月 こーじさんの「ロックマン&フォルテ」2巻の後ろの方に
載ってる読切作品です。個人的には本編のロックマン&フォルテより面白い作品でした。これはDr,ワイリーがロールをさらってきて人質にしていて
それをロックマンが助けに行くという展開で話が進んでいくんですが、途中の展開やキャラ設定がとにかく狂っていて、ゲームを知ってる人が
読んだらまず間違いなく吹き出すこと間違いなしの変なマンガです。以下、画像を交えて紹介したいと思います。

 

この作品、まあロックマンのライバルとしてフォルテが登場するのは当然として、何故かわき役で
バラードが登場します。このバラード、ゲームとは180度性格が変わってます。実際のゲームでは
プライドが高く、最後、正義に目覚めてワイリーの宇宙戦艦の崩壊から身を挺してロックマンを助けだす
かっこいいキャラでした。(GBのワールド4に登場します。模造品が5にも登場しましたが・・。)
このマンガのバラード、なんかワイリーの腰巾着みたいに成り下がっていて、事あるごとにフォルテに
つっかかり、窓ガラスを叩き割ったり、ロールがさらわれてきた姿を見てもなんとも思っていなかったり、
さらにやたらと手柄をあげることに固執しています。フォルテはその姿を見て完全にワイリーとバラードを
バカにしまくっています。
 左の画像、見にくくて申し訳ないですが、ついにロックマンが基地内に侵入してきて、フォルテは手段は
どうあれ、激しい闘志を燃やします。一方バラードは「フォルテごときに手柄は渡さん!!」とバカみたい
に息まいて、慌ててロックマンのもとまで駆けつけていきます。

 

 

 

 

 


その後、バラードはロックマンのもとまでいち早く駆け付く事が出来ましたが、そこにフォルテが現れて
ロックマンもバラードに目もくれなくなります。そこでロックマンとフォルテの1対1の決闘が始まりそうに
なるのですが、バラードがあろう事かフォルテに発砲し、その一瞬の隙を突いて、ロックマンに逃げられて
しまいます。すぐフォルテはロックマンの後を追おうと走り出しますが、バラードがフォルテの後ろを
取り、行く手を阻みます。目の前の敵をほっておいて、この男、何をかんがえているのか全く
分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、バラードは長々と、私的な恨み言をフォルテに語りまくります。「マヌケなヤツほどよくしゃべるっていうが、本当だな。オレを撃てるチャンスを
自分ですててやがる。」フォルテの言うとおりで、あっさりフォルテに隙をつかれて腹を撃ち抜かれます。一方、それを偵察カメラで一部始終眺めて
いたワイリーは思いっきり怒ってます。そりゃ、当然だわな・・。このマンガ、この先も一本はずれた展開で話が進んでいくので、僕はストーリーマンガ
というより、ギャグマンガみたいな気分で楽しく読ませていただきました。

バーニングショットの他にも、「ありがとう ロックマン」というギャグマンガが巻末に掲載されていました。
これも変なギャグマンガで、バラードが犬のウンコをふんづけてエンカーになすりつけたり、ロックマンの
鼻水入りのケーキを食べてバラードが食あたりをおこしたりと、エンカーがバラードのゲロ入りのオイルを
飲まされたりてひっくりかえったりと、かなりロックマン世界からずれた展開がポンポン飛び交います。
中でもロックマンがサンタクロースになってワイリーロボにプレゼントを渡すシーンがありましたが、
プレゼントしている品物がなんともがな・・。
「うおっ、MDだ」
「こっちはパソコンだ」
「最新式の原子力冷蔵庫だ」
「すげえェ カOコン社の株券だ!!」
「こっちは講O社だぜ」
なんかすごい生々しいもんもらいまくってます・・。しかもワイリー本人にはライト博士の著書を渡すなど、
イヤミもばっちり効かせてます。ある意味面白くて吹き出すネタばかりです。

 

 

 

 

 

1994年〜1998年の4年ほど、コミックボンボンで岩本 佳浩さんが「ロックマンX〜ロックマンX4」のマンガを連載されていた事もありました。
上記の2つの画像を見比べてみられると分かると思いますが、全然ゲームのイラストとイメージが違います。最初手にした時、あまりのギャップに
食傷を起しそうになりましたが、よくよく読んでみると、このマンガ、かなりの傑作です。作者独自の展開で話は進んでいきますが、それでいて
不思議とロックマンXの世界観を損ねていません。それどころかかえって、ゲームの魅力を盛り立てています。ただ、ロックマンX4の頃、岩本さんも
これを描いてるのが辛い時期があったらしく、その心境が作品の中にまでビンビン浸透していました。結果、ロックマンX4は話が結末を迎えること
なく終わってしまったので残念でしたが、これだけ濃いマンガを描いてると精神的に病む時期がある気持ちは僕も分かります。プロで描いておられ
たらなおのこと、想像を絶する疲労だったに違いありません。
 しかしこのマンガ、ゲームの方のストーリー展開にも多大な影響を与えていたと思います。特にロックマンX4〜X6に至る作品は、このマンガに
感じた雰囲気がゲームの中でもプンプン匂います。復刊運動も起きてるくらいなので、古本屋で見かけたら一度手にとって読んでみられるのも
いいかもしれません。

2004年10月に出たばかりのマンガです。その名も激闘!エグゼ兄弟ロックメーン!別冊コロコロコミックに連載されてるロックマンエグゼに
しては珍しいギャグマンガです。最初、本屋で見た時は面白半分で買ったんですが、このマンガ、大人が読んでも十分面白いすさまじいギャグマンガ
でした。チャンピオンに無敵看板娘!というマンガがありますが、あれと同じようなノリで、内容はイカレたギャグバトルで展開し、よくあのエグゼを
ここまで変えれたもんだと、妙に納得します。上の2つもソウルユニゾンに失敗して、ザコウィルスと融合してしまったシーンと、アクアマンスタイルに
チェンジして弟を追い詰めたまでは良かったんですが、自分が結局溺れ死にそうになったりと、これと同じくらいおかしい内容が次から次へと
出てきます。ロックマンが血を吐いて死ぬシーンまでありました。1回読んでみられるといいと思います。

 

出版社別ロックマン関連コミックリスト

幻のロックマン絵本

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