高橋名人の冒険島

よくこんなムズいゲーム作ったな・・。

1986年当時、ファミっ子達のヒーローだった高橋名人が主役のアクションゲームです。このゲーム、はっきり言って、激ムズなんてレベルじゃ
ありません。あまりの難易度に腹を立て、ファミコン本体を叩き潰したヤツもいたほどです。また、このゲームには名人が嫌いな食べ物としてナスビ
が登場しました。もし間違えてナスビの卵を割ってしまうと、名人の残りパワーが2になるまで憑いてまわってくる極悪アイテムでした。このナスビの
せいで、ハドソン本社に「うちの子がナスビ嫌いになって困る」という前代未聞のクレームも寄せられたそうです。1−1のゴール手前の崖っぷちで
ジャンプすると出て来る隠しタマゴに入ってるハチ助を手に入れるとコンティニューが出来るようになりましたが(ただし、ゲームオーバー画面が
出ている間に十字キーを押しながらスタートを押さないと駄目でしたが・・。)、それを駆使してもクリア出来た人は少数派だったと思います。
少しのタイミングのズレも、判断ミスも最後の方になると許されず、仮に最後の方まで行けた人でも最難関の8−3でつまずく人が多かったです。
この8−3、ゴール手前まではまあまあ慣れれば行けるんですが、最後に落ちるリフトが連続で続く場所があり、しかもそこにコウモリが何体も配置
されている極悪難度の箇所があり、大抵の人はそこ止まりだそうです。よく鋒鋩のサイトでもそこの越し方を教えて欲しいという質問を見かけます。
仮に僕は苦節18年の歳月をかけてようやく全面クリアを果たしましたが、もう二度とこのゲームをいじる気はなくなってしまいました。なんか糸が
切れた風船のようになってしまいます。それぐらい難しいゲームです。敵の配置と罠の配置の嫌らしい設置がこれでもかというぐらいの職人芸を
感じさせてくれます。ちなみにファミコンミニ版ではハチ助を取った状態でハイスコアをセーブすれば、行ったステージもセーブされました。
タイトル画面でどこでもいいので十字キーを押しながらスタートを押すと最後にセーブした面から始まります。この仕様変更は非常にありがたい
ものでした。それでも難易度までは変わっていないので、全クリするのに相当の修練がいるのは言うまでもありません。

高橋名人の冒険島の歴史

高橋名人の冒険島 激ムズステージ攻略指南

高橋名人の冒険島 ナスビのタマゴのありか

 

高橋名人の冒険島(PS2、ゲームキューブ版)

時代の流れを感じます・・。

2003年12月にPS2、ゲームキューブで3000円で密かにリメイク版が登場していました・・。現在はPS2版は1800円の廉価版も出ています。
このゲーム、初代の高橋名人の冒険島のリメイクとして発売されていますが、初代と同じ面構成の面が続くのは2−2くらいまでで、後はこのゲーム
独自の内容にすり返られています。最後のボスこそ初代と同じキュラ大王という設定ですが、一番右上の画像がそのキュラ大王ですが、全然別物
が出てきます。石斧の他にも、ブーメランや石槍といった武器があり、出て来るザコも冒険島2や3に出てきたザコも追加されていて、どっちかと
いうと初代の物よりPCエンジン版の「高橋名人の新冒険島」に近い内容でした。僕はそこそこ面白いと思ったのですが、今の時代のゲームをやり
慣れてる人にとっては難しいようで、結構そこらのサイトでクソゲー扱いされてるのも事実です。昔の名作が必ず今に通じるものばかりではないと
いう事をしみじみ感じさせられるゲームです・・。おまけとして、シュウォッチと高橋名人の冒険島1〜3、新冒険島のCMムービーも入っていました。
ちなみにこのゲーム、難しい事は難しいですが、ファミコン版やファミコンミニ版よりは遥かに簡単です。

高橋名人の冒険島4

ファミコン最後を飾った作品

はっきり言っておきます。このゲームそれほど面白くありません。じゃあなんでのっけたかというと、このゲーム、1983年から11年続いたファミコンの
歴史にピリオドを打った作品だからです。これ、手に入れようと思っても、滅多に中古ゲーム屋に行っても置いてません。僕も2003年たまたま運良く
知り合いに譲ってもらって手に入れました。今までの冒険島と違い、アイテムを手に入れ道を切り開き、マップに隠されたコースを開拓しながら
冒険していく謎解きアクションにジャンルまで変化していました。途中にもぐら叩きややしの木登りといったミニゲームも何個か用意されてましたが
はっきり言ってどれも微妙な出来で、僕も1度全クリしてからは1回もいじってません。普通シリーズものというと、回を追うたびに、よりアイデアに
磨きをかけたり、グラフィックを丁寧に描いていったりするもんですが、このシリーズは1が一番面白く、グラフィックも1が一番きれいでした。(スー
ファミの大冒険島や新冒険島のグラフィックは除きます。)2,3,4とどんどん面白くなくなっていきました・・。なんでなんだろう・・?普通逆だろ?
ちなみに冒険島2と3はゲームボーイでも発売されていました。そっちの方がファミコン版より面白かったです・・。

高橋名人のBugってハニー

一風変わった冒険島 なんでブロック崩しなの?

高橋名人はアニメになった事もありました。タイトルは「Bugってハニー」、1986年〜1987年の1年間読売テレビで夕方くらいに放映してました。
考えてみれば、この頃はお笑いマンガ道場や高橋名人出演のファミコン番組など今では考えられない番組をバンバン黄金時間帯にやってました。
藤子アニメなんて毎日やってましたし、黄金時間帯=アニメの図式が平気で成り立ってました。日本昔話やドリモグだぁ!といった民話や最近
見かけない動物マンガ、ハウス名作劇場などもまだまだ隆盛でやってたので、それらを見てるだけで、色んなマンガの表現方法が勝手に身について
きました。今は、個性は違えど、ジャンル的には同じような作品のアニメしかやってないし、アニメのほとんどは深夜放送のマニア向けが多いので、
寂しい気もします。話がそれてすいません。このゲームは全4面の構成で成り立っていて、1面はハニーちゃんがさらわれた高橋名人を助け出し、
以後の面は高橋名人を操作してゲームを進めていきます。このゲーム、ただステージを突き進んでるだけではクリアできず、面の所々に隠されてい
るタマゴを見つけ、そのタマゴを取ったら行けるブロック崩し面で8つのキーワードを探さなければなりませんでした。1つのブロック崩し面にキーワードになる文字が1つだけ隠されていて、計8つのブロック崩し面をクリアして、本編のゴールにたどり着けばようやく1面クリアとなるので、1面越すだけ
でも30分は時間を食います。しかもこのブロック崩しも、はずれの地獄面が用意されていたり、1つのブロック崩しにつき4つ文字が出てきます。
本物の文字はこの中の1文字なので、残りのニセモノの3文字を間違えて取ってしまうと死んでしまうシビアな物でした。
 もともとアニメ版に出てきた4人の少年と協力しながらステージの謎を解いていくという内容だったらしいんですが、何故かブロック崩しが主流の
変なアクションゲームに化していたという謎の多いゲームです。このゲームはクソゲーと呼ぶ人と熱狂的に支持している人とかなり極端に別れます。
ちなみに当時やってたアニメは作中に迷宮組曲のミロンやチャレンジャー、ザナドゥの勇者と言ったハドソンの名作キャラも登場した作品だったので
僕は毎週かかさず見てました。言い忘れましたが、この作品はアニメが先で、ゲームは後です。1987年に発売されました。

最後に各ステージのパスワードの正解をかいときます。

1、BUGHONEY

2、TAKAHASI

3、BYHUDSON

4、HECTOR87

ちなみに僕はこのゲーム3面のキュラ大王のもとまでしか行った事がありません・・。ムズいです・・。このゲーム・・。

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