ロックマンXの歴史
ロックマンX〜ロックマンX4編

ゼロに始まり、ゼロに終わった一大斜事詩
究極のアクションゲーム!!

ロックマンXは1993年の12月に第一作目が発売されて以来、2005年までの12年間に、
計11作の作品が発表された大型のアクションゲームです。
ファミコンで発売されていた初代のロックマンの100年後を舞台とし、
さらにシリーズを積み重ねるうちに、さらに100年後の世界を描いた
GBA版「ロックマンゼロ」の布石にもなっている貴重な作品と言えるでしょう。
ロックマンからロックマンXへ、ロックマンXからロックマンゼロへ、
18年に渡る歴史の中で、同じ世界を舞台にして、数知れない進化を
辿ってきたこの作品は、他のゲームを圧倒するまでの、強固な
世界観と、魅力を打ち出し続けて来たことは確かです。

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ロックマンX

ロックマンX2

ロックマンX3

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ロックマンX(1993年)

記念すべき第一作。スーパーファミコンで発売されていました。今のファンの中には初代の作品を知らない方も
きっとおられるのではないでしょうか?
ロックマンの時代より100年後の世界を舞台に描かれ、さらにロックマンのようにほのぼのした世界観ではなく、
バリバリのハードボイルドな世界が展開されていたのには、当時度肝を抜かれました。
ビックリマンもスーパービックリマンというシリアスなのが展開してた時期なので、時代的に
ゲームが子供の遊びから、大人も遊べるという時代へ変わる転換期に産声をあげたシリーズ
だったのだと思います。

ストーリーも重厚で、未来では、人間の言うことに素直に従う従来のロボット「メカニロイド」と、人間と
同じように物事を考え行動できるロボット「レプリロイド」が存在し、
人間と共存しているという世界です。ただ、人間的思考が出来るせいか、レプリロイドは時に
人間に反抗したり、犯罪を犯し、それら犯罪を犯したレプリロイドは「イレギュラー」と呼ばれ、
また、それらイレギュラーを取り締まるレプリロイド「イレギュラーハンター」も存在し、
イレギュラーはイレギュラーハンターによって処分された。
ある日、レプリロイド第17精鋭部隊の隊長「シグマ」が突然、レプリロイドの独立の旗を掲げ、人類抹殺計画を
実行する。
その優しさからB級でしかいられないイレギュラーハンター「ロックマンX」とクールな特A級ハンター「ゼロ」と
シグマの飽く事無き長い戦いの火蓋が、この時切られたのであった。

 

エックスはその優しさから自分の真の力が発揮されず、シグマの幹部「ヴァヴァ」に大敗を喫する。
しかし親友であるゼロに命を救われ、シグマの軍門に下った特A級ハンターを打ち倒していくうち、エックスは成長していく。
しかし、シグマの基地で再びヴァヴァと再戦。ゼロもエックスもヴァヴァに全く歯が立たず、
絶体絶命の窮地に落とされる。ゼロはエックスを助けるために、ヴァヴァを巻き込んで、自爆。
ゼロの死にエックスの怒りは頂点に達し、見事にヴァヴァを打ち倒し、後に、
イレギュラーハンター最強と謳われたシグマをも、エックスは打ち倒すのであった。

ちなみにこの時にはまだ、シグマが悪性のコンピューターウィルスである事は
発覚していなかった・・。

 

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ロックマンX2(1994年)

ロックマンXから半年後・・、エックスは第17精鋭部隊の隊長に昇格し、とあるイレギュラーチップ製造工場を部下とともに
調査をするというところから物語が始まります。
イレギュラーチップには滅びたはずのシグマのデータが・・。
親友のゼロを失ったエックスはシグマの復活を目論む「カウンターハンター」と名乗る謎の敵と戦う事になるのであった・・。

 

カウンターハンター

シグマが滅んだ後に、現れた謎の3人のレプリロイド。その名前には「イレギュラーハンターを始末する者」という意味があり、
事実、この半年間で100人以上の有能なイレギュラーハンターをその手で葬った恐るべき暗殺者集団である。
ちなみに管理人は、長いシリーズの中で、こいつらが一番好きなキャラでした・・。

左から諜報能力に長け、クイックマン以上のスピードを誇ると思われる剣士「アジール」、並々ならぬ破壊力を秘めた鉄球を
ブンブン振り回す「バイオレン」、Dr、ケインでさえ修復できなかった謎の多いレプリロイド「ゼロ」を見事に修復した
マッドサイエンティスト「サーゲス」と、キャラもよく立っていました。

この作品から、ゲームの途中経過で、後半のストーリーやボスが変化するという要素もシリーズで初めて登場しました。
この作品では、2体のボスを倒すと、カウンターハンターがランダムで残りのステージを行き来しだし、ステージ中に潜む
カウンターハンターを倒してゼロのパーツを全て取り戻すか、取り戻さないかでラストのストーリーが若干変わりました。
取り戻せなかった場合、ゼロはサーゲスの手で蘇り、シグマの部下として、エックスと戦う事になります。
取り戻せた場合はDr,ケインの手でゼロが復活し、シグマはこの時、謎の黒いゼロをエックスに紹介してきます。
「紹介しよう。彼が私の新たなパートナーだ。」
しかし黒ゼロは本物のゼロの手であっけなく大破。
「オレのコピーにしては出来がよくないようだな。シグマ!!」
と本物のゼロに馬鹿にされる始末・・。この時にシグマは謎めいたセリフをしゃべります。
シグマ「ゼロ、貴様の本当の敵は私ではないはずだ!!」
ゼロ「オレはお前が大嫌いなのさ!」
シグマ「ちいっ!!」

この時はこれで会話が途切れてしまいますが、とても意味深な会話で、これは後のシリーズに深く影響していきました。
当時、クリアしたあと、続きが気になって気になって仕方ありませんでした。
なんせアニメと違い、ロックマンはゲームですので、次回が出るのは当時は1年後でした・・。
待ち切れなくて仕方なかったですよ!!

シグマとゼロの意外な正体・・。

シグマは毎回、自身の使う武器を変えて襲ってきます。1では剣、2では爪、3では火炎放射器と盾という具合に・・。
今回は切れ味抜群の爪を用いて、エックスを切り刻んできます。しかもその爪の威力は相手を天井までふっとばすほど・・。
すげ〜っ!!

こいつです・・。かっこいい!!

シグマを辛くも打ち倒すと、なんと上の画像みたいなポリゴンのシグマが登場!!
「うわっ、なにこれ!かっこいい!!」
当時熱病のようにそのまだあまり見なかった演出にほれ込んでましたが、今から考えればこれが
後にシグマウィルスと呼ばれる最初の予兆だったんですね。
この当時はまだ「ネオシグマ」という名前でしたが・・。
これは特殊武器「ストライクチェーン」を使えば案外楽に倒せました。
もしかしたらシリーズで一番弱かったかもしれません・・。

最後にシグマはとんでもないセリフを言い残して散っていきます。
「しかし、ゼロはなぜ・・。やつは・・さいごの・・ワイ・・ナン・・ズの・・。」
まだ本家のロックマンが普通に発売してた時代だったので、誰でもゼロがDr,ワイリーが最後に製作した
ワイリーナンバーズの戦闘用ロボだと分かりました。
あの、いつもロックマンに敗走してはドクロ雲をあげていたDr,ワイリー・・、
クイックマンやシャドウマンといった硬派な戦闘用ロボットから
タップマンやアクアマンといったお笑い系のロボットまで製作していたあの偉大なマッドサイエンティスト・・。
2でこれだけの謎が浮上してきたのです。当然3が早くもやりたい気持ちでいっぱいでしたよ。

カウンターハンター「サーゲス」

カウンターハンター切っての頭脳の持ち主。ゼロを修復し、そのしゃべり方には100年前のある人物を思わせる
風格があります。
さらに北極での戦いで最後にサーゲスが残した言葉がそれに拍車をかけます。
「わしはここで滅びるのか!?」
「ライトの忘れ形見のロボットにまたも敗北するとは・・。無念じゃ・・。」

そう、この言葉から出てくるのはズバリあの人物です・・。

もうわるいことはしないよ!
しまくってますがな、あんた・・。後にも先にも・・。
そう、Dr,ワイリーその人です・・。
でも2の段階ではゼロに異常な執着を見せてる部分まではまだ
確認できませんでした。そのお話は、後のシリーズになってから・・。

 

 

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ロックマンX3(1995年)

イレギュラーがどうしてこの世界に発生するのか・・。Dr,ドップラーというレプリロイドの科学者がついに、
イレギュラー発生の原因は
「シグマウィルス」と呼ばれる特殊なウィルスが原因である事を
突き止め、ワクチンプログラムを開発した。イレギュラーがいなくなり、平和都市ドッペルタウンの建造が進むが、
ある日、ドップラー博士に集められたレプリロイドが全員イレギュラー化してしまう。
そして、ハンターベースもドップラー軍に急襲されたのであった・・。

シグマの正体が悪性のコンピューターウィルスである「シグマウィルス」だと発覚した最初の作品。
後のシリーズの話の基盤になっていく重要な接点をつないだ作品だったと思います。
でも、これも急な話だったなあ・・、と今では思ったりもしますが、当時はこの
他で見ないアイデアに、メロメロになってた覚えがあります。

ドップラー率いるナイトメアポリス、そしてドップラーが再生させたかつての旧敵ヴァヴァ・・。
この作品も彼らを8ステージ中で倒すか倒さないかで、後のボスや展開に若干変化が生じました。
あとはゼロがラストで使用可能か使用不可かでも・・。
ヴァヴァは今回、その最期にシグマのような呪いの言葉を残して散っていきます・・。
「おれはお前を倒すため、何度でも蘇ってやる・・。」
その後、彼は10年後のX8になり、ようやく帰ってきました・・。
10年・・、ながすぎだぞ、おいっ・・。

で〜ん!!

ドップラーに作らせた他力本願の究極の戦闘用ボディ、その名も「カイザーシグマ」!!
巨大で攻撃力と破壊力はバツグン!!でも機動性にいまいち欠けていたような・・。
かつてDr,ワイリーが犯した過ち、「おっきければ強い!!」の愚を
(例、ロックマン3のジャイアントメットール、ガンマなど・・。)
そのまんま地でいってたような・・。
ものの見事にエックスにこの究極のボディも破壊されてしまいます・・。
焦ったシグマはウィルスになって、急遽自らを倒したエックスの体を乗っ取って、世界を支配する計画を
思いつきます。
「今度はお前にとりついて、世界を手に入れてやる!!」
しかし、その野望もシグマウィルス対策用のワクチンを乗せたゼロ(もしくはドップラー)の攻撃によって
夢は潰えました・・。
「きえる・・。わたしのプログラムが・・、いつか・・、また・・。」
いつか、また、と言ってるところがポイントです!!たいほうの予想を裏切らず、
シグマはまたも元気な姿で我々の前にその勇姿を見せてくれることになります。
あと5回も!!

 

 

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ロックマンX4(1997年)

 

レプリフォース大戦・・。後にそう呼ばれる戦争を描いたストーリーの作品。今後のロックマンXシリーズの行く末を
決めたといっても過言ではない超大型作品でした・・。

ある日、一体の巨大なメカニロイドがスカイラグーンと呼ばれる空中都市を襲撃。スカイラグーンとその地上に存在した町は
壊滅状態となり、イレギュラーハンター本部はこれをレプリフォースの犯罪と断定。
現場に居合わせたレプリフォース士官「カーネル」の引き渡しを要求したが、レプリフォース側はこれを拒否。
両者の緊張が高まる中、レプリフォース全体がついにイレギュラー認定され、追い詰められたレプリフォースは
独立国家を建設するため、イレギュラーハンターとの全面戦争に陥った。

前作からあれだけ騒がれていたシグマウィルス問題にはこの作品はほとんど触れてません・・。
当時、あれっ?と思いながらやってました。ヴァヴァも出ないんだ・・、とも・・。
ゲームは前作以上にスピード感が増し、その爽快さではシリーズ1の作品だったと僕も思います。
ただ、それはあくまで、きってのアクションマニアの目から見てのものだったと思います・・。
逆に考えれば、シリーズのイメージが出来上がり、それが絶頂の時期に達し、
派手な方向にシリーズが進んでいった・・。そうも感じます。
後に発売されるX5以降のシリーズから、色々な新要素を迷走しつつも導入していった背景には、
すでにシリーズがマンネリ化していた、というのもあったでしょう。
この作品は、ロックマンシリーズにとっては、ストーリー面でもゲーム面でも今後のターニングポイントとなった重要な作品でもあると思います。

レプリフォース

陸軍、空軍、宇宙軍の3つの組織から成るレプリロイドだけで構成された軍隊の総称。
主に緊急災害時などに活躍していた模様。
カーネルにしてもジェネラルにしても、共によく出来た生粋の軍人で、短慮な思考で事を起こすレプリロイドではなかった。
追い詰められたのも背景にあるのだろうが、ジェネラルはこの事件が起こる前に一度シグマと精通した
略歴があった。
作中では語られなかったが、この時に多少のシグマウィルスにジェネラルは感染していたのかもしれない。
それが後に、大きな悲劇へとつながってゆく・・。

ほのかな恋心・・。そして裏切り・・。

宇宙港でゼロはカーネルと死闘を繰り広げ、そして勝利を納めたゼロ・・。
「ゼロ・・。アイリスにはこう伝えてくれ・・。兄は満足して死んでいったと・・。」
しかしその勝利は後味の苦いものだった・・。
レプリフォースは宇宙に独立国家を建設するため、すでに最高司令官「ジェネラル」は宇宙へと飛び立ったあとであった・・。
宇宙に浮かぶ「ファイナルウェポン」の中でゼロが対峙した者・・、それは兄を殺され、
生きる希望を失ったカーネルの妹「アイリス」だった・・。

兄の頭脳チップと融合する事で戦闘用レプリロイドへと変化するアイリス。
ゼロはレプリフォースの野望を食い止めるために彼女と戦い、そしてアイリスを打ち破る・・。
この時にゼロは初めて、アイリスが自分を恋慕っていた真実を知る・・。もはや遅すぎた・・。
自分の腕の中で静かに息をひきとった彼女の亡骸を抱き上げて、
戦うことしか知らない自分が正義を名乗ることに、ゼロは初めて疑問を抱くのだった・・。

同じ頃、エックスも信頼していた部下、ダブルに裏切られる・・。ダブルがシグマの送り込んだスパイだったと
知ったとき、エックスの中でも何かが変わったのかもしれない・・。
今回のシグマの作戦は、世界制覇などもはや眼中に無く、エックスやゼロを貶めるためだけに、
この大々的な大芝居を打ったようにも思えてなりませんでした・・。

ゼロとシグマに秘められた謎めいた過去

まだシグマがイレギュラーハンターの隊長だった頃、シグマはとあるレプリロイドと運命的な出会いを果たす・・。
当時、謎の基地内部から発見された
「赤いレプリロイド」、後にゼロと呼ばれるロボットである。
ゼロは発見された当時からすでにイレギュラーのように暴走していて、シグマはこれを鎮圧するためにかの地に赴いた・・。
シグマはゼロと初めこそ善戦し、流れはシグマ側に傾いているように見えた・・。
しかしどれだけ戦っても全くダメージを受けず、疲労さえ見せないゼロに、シグマは次第に焦りを覚え始める・・。
そして、ついにシグマはゼロに片腕をもがれ、一方的にゼロに殴られ続けることになる・・。
その時、ゼロの額のレンズに突然、
「W」の文字が浮かび、ゼロは苦しみだす。
これを機に、シグマは気力を振り絞り、ゼロを攻撃する。
辛くも勝利を納めたシグマだったが、自身が最強のレプリロイドだったという誇りをズタズタに引き裂かれ、
彼の歯車がおかしく回り始めていった・・。

このムービー、シグマが何故イレギュラーとなったのか、今まで謎めいていたゼロの正体がかなり判明したという意味でも、
かなり有益なムービーでしたが、肝心のシグマウィルスについては何一つ語られていませんでした・・。
これはこの時に、ゼロの体の中から、イレギュラー化を促進するウィルスをシグマはこの時、大量に浴び、
シグマの強靭な精神力はそれに心を乗っ取られず、後に自分の体を蝕むウィルスを
「シグマウィルス」へと改良したのだと思っています。
(実際に後のシリーズでは、
ゼロのDNAには人知の及ばぬ危険な部分があることが発覚し、またはゼロウィルスというウィルスも登場します。)
つまり、ロックマンXは、ゼロが全ての悲劇の引き金となって展開してきた物語だと言えると思います。

おまけ

ここまでまぬけに引きつったシグマの顔をおがめるのも、この作品だけでした。(笑)

 

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